釣り人は人が立ち入らないポイントを好む傾向があります。もちろん釣果をあげるためですが、時に意図せぬ事態と直面してしまうことも。今回は、陸っぱりシーバスゲーム愛好家の筆者が実際に釣り場で体験した不思議な出来事を紹介します。
釣り場であった怖い話
釣りを長く続けていると、一度や二度、不思議な体験やこの世の者ではない方に出会う事もあるでしょう。その時は何気なく過ごしても、後から考えるとゾッとする事は、筆者にも何回かあります。
例えば、天然ガスのパイプが埋まっているすぐ側で、何故か?医者でもらう薬を大量に燃やす人……などです。色が付いた煙が大量に上がるほど大量な薬です。一歩間違えれば、大爆発です。この時は管理している会社に電話して事なきを得ましたが、オバケよりも人間の方が何倍も怖い瞬間でした。
今回は、幽霊(オバケ)は抜きにして、筆者が実際体験した不思議で怖い話を3つ上げてみたいと思います。
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消えた注射器の謎
これは、筆者がよく行くシーバスやクロダイがよく釣れる地方の河川での話です。ここは浅い河川で、満潮時しか釣りになりません。近年クロダイが異常に多く、50cmを優に越えるクロダイが昼間でも人を恐れることなくうろついています。この川の下流に行くと昼間でも薄暗い怪しい森が広がっているのですが、そこで起こったとある不思議な出来事です。
この場所は地元のアングラーでもあまり入らないマル秘ポイントなのですが、そこへナイトゲームでシーバスを狙いに入った時のことです。足元で、『パキッ』と妙な音がしました。気にせずに釣りを続けると、動くたびに「パキッ」「ぺキッ」と、何かが割れるような音がします。
さすがに変だと思い、足元を照らすと。50本近くはあったでしょうか?使用済の針が付いたままの注射器が散乱していたのです。中には未使用の箱に入ったモノもありました。誰が何のためにそこに捨てたのでしょうか?医療関係者でもない限り、あれほどの注射器は手に入らないと思いますが。さすがに気味が悪く危険なので、その日はそのポイントは諦めました。
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注射器が消えた
ところが、2~3日してその注射器が気になり、昼間に見に行くと、何故かあれだけあった注射器が1本も見当たりません。本当に1本もありませんでした。川に流れたとも思いませんし、周辺には別のゴミが散乱していたので、あの場所に誰かが清掃に入ったとも思えません。あれだけあった注射器は、いったいどこへ行ったのでしょうか?