電動キックボードを購入する際、もし故障したら?と考えたことはないだろうか?
バイク乗りからすると、国産4メーカーはもちろん、正規代理店が国内にある海外メーカーの車輌は安心して乗れるが、それ以外は躊躇してしまうのが現状だ。では同じモビリティである電動キックボードはどうなのだろうか?
消費者目線からすると、工場での管理体制がわかるのはそのまま購入時の安心に繋がるというもの。
今回は、千葉・大阪で実証実験を行っている「SUMRiDE」の工場取材を行った。ここでは機体が市場投入される前に、どのような行程を経ているのか、その気になる実態をお届けしよう。
目次
SUMRiDEの工場では道路運送車両法をもちろん順守
千葉の幕張エリアは海に面した土地だけに、塩害によるダメージも蓄積される。
そのためシェアリングサービスとして貸し出される機体も、定期的にメンテナンスや検査を行っているそうだ。
まず驚かされたのは、一発検査基準をクリアする機体の精度。
ネット通販などで簡単に買えてしまう電動キックボードには、公道走行に適さない車両も「ホビー用」として多く出回ってしまっているのが実状。そのため、本当に基準に達しているか怪しんで見学したが、そんな考えが恥ずかしくなるほど、ここでは洗練された職人達の技術で整備されていた。
検査行程その1 【測定】
ここでは道路運送車両法に則り、ナンバープレートの角度やミラーの位置、ライトの高さや光度を検査を行っていた。
ちなみに道路運送車両法によるとナンバープレートは、
- 上向き40度以下
- 下向き15度以上
- 左右向き0度
- 回転は水平
ミラー(円形の物)は、
- 鏡面の大きさが直径94mm以上150mm以下であること
- ハンドル中心からの反射面の中心が、280mm以上外側
そしてライトは、
- 暗闇でも40m以上先を確認できる光度
- 設置高さは50cm以上130cm以下
……と規則が決められている。 もちろん、SUMRiDEはそれら規則を全てクリアしていた。