ダイエットにも取り入れられている筋トレですが、実践してみると何故か体重が増えてしまった、という経験をした方も居るでしょう。なぜ体重が増えたのか、そのメカニズムをご存じでしょうか?今回はその理由や、効率的に痩せたい場合のダイエット方法などをご紹介します。
目次
筋トレで体重増加する理由とは
筋トレによる体重増加の時期
筋トレで体重増加する理由とは
ダイエットには有酸素運動と併せて、筋トレをメニューに取り入れるケースが多いです。勿論最終的な目標は体重を減らしたり、無駄な脂肪を減らす事でしょうが、なぜか筋トレをして体重が増えてしまった、という経験は誰にあってもおかしくはありません。
体重増加の理由①筋肉が増えた
まず真っ先に考えられるのは、筋肉が増量したという理由です。筋トレをする最大の目的は、当然ですが筋肉量を増やす事です。それゆえに、筋トレをして体重が増えたのは、正しく行えている証拠とも言えます。
実は、ダイエットで落としたがっている体重は脂肪よりも筋肉の方が重くなっており、比率は11:9となります。10㎝の立方体の中にあると考えると、筋肉なら1,100g、脂肪なら900gの重さになる計算です。
もし筋トレによって増加した筋肉と、減少した脂肪の量が同じであった場合、体は引き締まったのに体重が増えたのは、筋肉増加が理由であると見て間違いはありません。
体重増加の理由②体内の水分量が増えた
続いて考えられるのは、体内に含まれる水分量が増えたというものです。筋肉がトレーニングによって破壊され、炎症を起こしては修復を繰り返して太く強くなるわけですが、修復を行う中で体内に水分を溜め込むのです。
元々筋肉というのはタンパク質から作られるという話しが有名ですが、実際の構成の比率を見てみると、約7割は水分で出来ています。故に、筋トレをした次の日は治すために水分が増えており、むくみが起きているのと同じ状態になるので、体重もその分増えます。
体重増加の理由③骨密度が高くなった
筋トレは、何も筋肉のみに作用するものではありません。骨密度の強化にも深く関係しており、筋肉が脂肪よりも重いという話を既にしていますが、骨も同じく脂肪と比べると重くなっています。
故に、同じ量の脂肪が減って、筋トレによって骨密度が強化されると体重は増えるのです。特に女性は男性に比べて密度が低いため、筋トレによる骨密度の上昇効果が大きく体重に表れやすい訳です。
体重増加の理由④筋トレ後の食べ過ぎ
食事内容が影響している可能性もあります。普段から筋トレや有酸素運動をしてこなかった方が運動不足の状態でいきなり筋トレを生活にとり入れると、体は思っている以上に疲労してしまうものです。
するとお腹も必要以上に減ってしまって、つい食べすぎてしまいやすい状態に陥ります。ダイエットをした場合、消費カロリーが摂取カロリーよりも高くなるのが大前提ですが、食べすぎて摂取カロリーが増えてしまっては元も子もありません。
筋トレによる体重増加の時期
筋肉トレーニングをすると、筋肉量増量や骨密度アップといった正常な理由で体重が増えるケースもあれば、食べ過ぎという個々人で異なる理由で増えるケースもあります。では、どんなタイミングで体重が増えるのでしょうか?
体重が増えるのは数ヶ月後
一般的に、筋トレを取り入れてから明確に体重が増えるようになるのは、数か月ほどが経過してからであると言われています。これは、筋トレの効果が表れるまでには思っている以上の時間がかかるからです。
男女とも、筋トレをした経験のある方は中々体に変化が出ない、と感じたでしょう。それほどに、筋トレで効果を得るには地道に時間をかける必要があるのです。
特に女性の場合は男性に比べて筋肉が付きにくく、筋肉が付いて体重に変化が表れるのにも時間がかかります。すなわち、緩やかに体重が増えているのなら、それは筋トレの効果が表れてきたと捉えられます。
体重が減るのはいつ?
増加の原因が分かったとは言え、気になるのはいつ減ってくれるのかという点です。筋トレによって体重が増えたのならば、そのままトレーニングを継続していればやがては減少傾向に向かいます。
どのタイミングで減り始めるのかは個人差がありますが、必要なのは何もしていない状態で消費されるエネルギーである基礎代謝で、筋肉があればその分基礎代謝も高くなります。その為、増えたとしても筋トレを継続するのが、ダイエット成功にもつながります。