目次
3. 白神山地の魅力をまるごと楽しめる十二湖散策コースをご紹介
4. ほかにも魅力的な池がいっぱい

3. 白神山地の魅力をまるごと楽しめる十二湖散策コースをご紹介

今回は、白神山地の魅力をまるごと楽しめる人気の「十二湖散策コース」を歩いてみました。全行程1時間程度で誰でも気軽に楽しめる初心者コース。順を追って紹介します。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

十二湖と言うものの、実際には12ではなく、33の湖沼群で構成されています。その昔、この地を襲った大地震によって生まれたといわれています。
大崩(おおくずれ)山頂からこの地を見下ろすと、ブナの森に覆われているためすべての池が見えず、12しか見えないことから「十二湖」という名がついたのだそうです。

3.1 森の物産館キョロロ

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

十二湖散策コースは「森の物産館キョロロ」がスタート地点。バスを利用して訪れた場合は、終点がキョロロの前なのでとても便利ですね。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

十二湖のある深浦町の名産、「ふかうら雪人参」を使用した食料品や白神山地関連のお土産グッズ、青森県の特産品まで幅広く販売されています。ここでしか買えないお土産をぜひゲットしてください!

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

一番の売れ筋商品は、キョロロと一部施設でしか買えない「カワセミ3兄弟彩物語」のプリントクッキーだそう。こんなかわいいクッキー、もらったら嬉しいですね!

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ふかうら雪人参はフルーツのようなスッキリした甘さが特徴。好評のふかうら人参ジュースは、「人参嫌いでもこれなら飲める!」と太鼓判を押せる飲みやすさです。お菓子類やジャム、ドレッシングなどの加工食品も捨てがたいですね。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

もしちょっと腹ごしらえしてからスタートしたいなら、併設の軽食コーナーはいかがでしょう。「白神そば」「どんぐりうどん」などの食事系メニューから、定番のソフトクリームやあんドーナツ、おむすび、たこ焼き、お団子、わらび餅などライトなメニューもありますよ。

森の物産館キョロロの基本情報

  • 住所:青森県西津軽郡深浦町大字松神字下浜松14
  • 開園時期:4月中旬~11月中旬
  • 営業時間:8:00~18:00 ※季節変動あり
  • 駐車場:有料(普通車123台、大型車5台)
  • 定休日:期間中無休
  • 車でのアクセス:十二湖より約15分
  • 電車でのアクセス: JR五能線「十二湖駅」下車、弘南バスに乗り換え、「十二湖駅前」より終点「奥十二湖駐車場」下車、所要15分

3.2 鶏頭場(けとば)の池

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

キョロロから青池に向かう遊歩道左手に広がるのは鶏頭場の池。このふしぎな名前は、池のかたちが鶏の頭に似ているからだそう。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)
青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

標識に沿って小道を数分歩くと、湖畔に小さな東屋がたたずんでいます。鳥のさえずりや風の音に耳を傾けながら美しい景色を静かに堪能する。実に優雅で贅沢なひとときですね。

3.3 青池

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

やがて右手に見えてくるのが、十二湖最大の見所「青池」です。どこまでも透き通った群青ブルー、その水底で朽ちずに沈む倒木の姿はまさに神がかった美しさ!

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

天候や時間帯、ちょっと日が陰っただけでも青のグラデーションが微妙に変化する青池。美しいブルーを写真に収めたければ、晴れた日のお昼前、特に午前11時前後が狙い目! 陽射しが強すぎてもNG、水の青をもっとも際だたせるのがこの時間帯だそう。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

国内外から多くの観光客が詰めかけている青池。誰もが口を揃えて「本当にキレイ!来てよかった!」と興奮気味に写真を撮る姿が印象的でした。

3.4 ブナ自然林

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

青池の横の階段を5分ほど登った先には、美しいブナ自然林の遊歩道が現れます。まばゆいばかりグリーンシャワーに圧倒されてしまいます。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

入り口に設置された東屋には、十二湖周辺の気候、地形・地質、名前の由来と成り立ちに関する情報が掲示され、十二湖について学べるようになっています。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

遊歩道にはウッドチップが敷き詰められ、ほどよいクッション性がとても歩きやすかったです。夏は涼しく、冬はあたたかいといった効果もあるそうですよ。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

十二湖の森では、森林セラピーに力を入れています。森林セラピーとは、医学的根拠のもと、森林浴によって癒やしや健康増進に効果があると実証された心理療法のこと。深浦町では森林セラピストや、森林セラピーガイドの資格を持った十二湖の森ガイドが案内してくれるサービスもあるようです。

グリーンシャワーの下で深呼吸してみると、どんより疲れた心がじわじわ癒やされていく気持ちよさを感じられました!

3.5 沸壺(わきつぼ)の池

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ブナ自然林を通り過ぎ、次に見えてくるのが「沸壺の池」。この池は青池に匹敵する透明度を誇るといわれ、生い茂る森のなか、水底の倒木が幻想的に浮かび上がっています。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

こちらにもウッドデッキが整備されているので、しばし美しさに見とれるのも良いですね。

3.6 カツラやブナの巨木

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

沸壺の池周辺にはカツラやブナの巨木が点在しています。ブナは1年に数mmから1cm程度しか成長しないのだそう。これだけの巨木ですから、気の遠くなるような年月を生き抜いてきた証拠です。

3.7 十二湖庵

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

沸壺の池を過ぎ、階段を降りると車道に出ます。標識に沿って左に進むと本コースのクライマックス、「十二湖庵」が見えてきます。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

庵の前には「平成の名水100選」にも選ばれた、沸壺の池の美味しい湧き水が豊かに流れ落ちています。

その湧き水で点てたお抹茶と茶菓子がいただけるということで、ここで一休みするのがオススメです!

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

お抹茶と茶菓子の料金は利用した人の気持ち次第とのこと。美味しかった、癒やされた!と思ったら、気持ちよく料金箱に収めましょう。

十二湖庵の基本情報

  • 住所:青森県西津軽郡深浦町松神字松神山国有林内
  • 電話番号:0173-77-3071
  • 開園時期:4月中旬~11月上旬
  • 営業時間:9:30~16:00 ※季節変動あり
  • 定休日:不定休
  • 駐車場:なし

3.8 十二湖ビジターセンター

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(画像=『たびこふれ』より引用)

十二湖庵からさらに500mほど下ったところにある、十二湖ビジターセンター。時間と体力が許せばぜひ立ち寄ってみましょう。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

館内は狭く無人受付ですが、映像やディスプレイを駆使して十二湖の魅力を伝えています。散策前に学習していけば、より一層楽しめますね!

4. ほかにも魅力的な池がいっぱい

もし時間に余裕があれば、十二湖散策コース以外の池もちょっとのぞいてみましょう。今回訪れた中で、個人的に印象深かった池をご紹介します。

4.1 落口(おちぐち)の池

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

十二湖庵の目の前に広がる池で、初夏には青々とした新緑、秋には美しい紅葉が見られ、写真撮影に人気の高いスポットです。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

池の西端にあるビューポイントも最高! 深い緑に包まれ、無言のまま静かに水底に横たわる倒木。まるで聖域のようです。

4.2 日暮(ひぐらし)の池

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(画像=『たびこふれ』より引用)

「日暮の池」は、王池前の分岐から少し入ったところにある小さな池で、風のない日には水鏡となって、美しい風景を鮮やかに映し出します。紅葉の季節を想像すると、美しさに磨きがかかっていそうですね。

4.3 小夜(さよ)の池

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

「日暮の池」を過ぎてしばらく進むと、右手に標識が現れます。「小夜の池」はうっそうとおい茂る森のなかに突如現れ、風もなく、ただ鳥のさえずりと太陽の光が静かに降り注ぎ、思わず息を呑む光景でした。

4.4 影坂(かげさか)の池

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

「影坂の池」は、小夜の池からさらに15分ほど進んだ先にあります。立ち枯れの木々や池に沈む倒木など、どこか張り詰めたような荘厳さが漂う池でした。

青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」の十二湖散策コースをご紹介!
(画像=『たびこふれ』より引用)

ちなみに、小夜の池・影坂の池までの道のりは未舗装の自然道で、多少アップダウンもあるため、スニーカーなどの歩きやすい靴がおすすめです。また、道しるべ代わりのピンクテープがなく、足元の踏み固められた道がたより。できる限り、明るいうちに訪れましょう!