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消費税の確定申告・納付方法
消費税の計算・申告は、クラウド会計ソフトがラク

消費税の確定申告・納付方法

消費税は計算が多少やっかいですが、消費税の納付方法もそれなりに手ごわいです。消費税も所得税と同じく確定申告が必要ですが、所得税の確定申告とは書類や期限が異なります。

以下で、所得税の確定申告との違いを表にしてみました。なお、以下はフリーランスで、特例などを考慮しない原則の場合です。

所得税消費税
申告期間(該当年の翌年)2月16日~3月15日(該当年の翌年)3月末まで
納付期限(該当年の翌年)3月15日まで(該当年の翌年)3月末まで
中間申告なしあり(直近の確定消費税額48万円以下は不要)
予定納税あり(前年納税額15万円以下は不要)なし
提出書類確定申告書Bなど消費税及び地方消費税の確定申告書など

似たような手続きですが、細かい点が微妙に異なります。申告が必要な場合は間違えないよう頭に入れておきましょう。なお、本則課税と簡易課税の場合も提出書類が微妙に変わります。

納付額を確定させ、申告書を提出したら消費税を実際に納付しましょう。電子申告システムの『e-Tax』を使えば、ネットバンキングなどを利用した電子納税が可能になります。

フリーランスの「消費税」が変わる? 免税基準・計算方法・インボイス制度による影響を解説
(画像=▲出典:e-Tax公式サイト、『Workship MAGAZINE』より引用)

消費税の計算・申告は、クラウド会計ソフトがラク

フリーランスにとって、消費税の計算や申告は大きな手間です。インボイス制度の施行後は課税事業者になる方も多いと思うので、事務手続きが増えることは避けられないでしょう。

それでも、近年はクラウド会計ソフトの性能が飛躍的に向上しており、これらのソフトを使えば消費税の計算・申告の大部分を自動化できます。所得税の確定申告と合わせて、クラウド会計ソフトの利用を強くおすすめします。

ただし消費税の計算・申告機能は、従来だと限られたフリーランスしか利用しない機能でした。ところがインボイス制度の影響で、消費税の計算・申告機能が小規模フリーランスにも必要になったという経緯があります。

そのため、消費税の計算・申告機能は低価格プランでは利用できない場合も多いです。参考までに、消費税の計算・申告機能をクラウド会計ソフトでシェア大手の3社で利用する場合、最低いくらかかるのかを以下でまとめてみました。(※2022年8月時点)

  • freee:スタンダードプラン(1980円/月)
  • マネーフォワード クラウド会計:パーソナルプラン(980円/月)
  • やよいの青色申告オンライン:セルフプラン(約733円/月 ※1年無料)

価格だけで考えれば、『やよいの青色申告オンライン』が割安です。ただ、個人的にはソフトの完成度などを考えると、2番目に割安な『マネーフォワード クラウド会計』の利用をおすすめしたいですね。

(執筆&編集:Workship MAGAZINE編集部、齊藤颯人)

提供元・Workship MAGAZINE

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