今年もハゼ釣りのシーズンがやってきた。ビギナーでも束釣り可能なシーズン初期のハゼ釣りのタックル、仕掛け、一日の釣りを快適に過ごすための持ち物などを紹介したい。

ハゼ釣りのシーズン

シーズンは例年6月初旬から12月いっぱいくらいまでとなる。細分化すると小型が多い初期の6月から7月末までを主に「デキハゼ」、真夏は「夏ハゼ」、秋は「彼岸ハゼ」、冬には「落ちハゼ」、「ケタハゼ」と呼ばれるようになる。

ハゼ釣りタックル&仕掛け

デキハゼの釣り方としてウキの変化を目で楽しむウキ釣りと、手に「ブルブル」とくる感覚を楽しむミャク釣りが挙げられる。

サオ

ウキ釣り、ミャク釣り共に1.8~2.7mくらいまでの万能ザオがお勧めだ。なるべく穂先が軟らかい物を選ぼう。この時期の水深は30cmから深くても1m以内なので短ザオで充分。ただし釣り場が高い場所や冊があるような場合は長めのサオが必要になることがあるので、事前に調べてからサオの長さを選択するのがいいだろう。

それと万が一に備えてスペアロッドも用意しておくと安心だ。筆者は学生時代に電車を乗り継いで1時間かけてようやっとたどり着いたポイントで、いざ釣りを開始しようとサオを取り出したら穂先が折れていた。穂先と共に心も折れたので自宅にトンボ返り。スペアロッドの重要性を痛感した。

仕掛け図

ウキ釣り

今さら聞けない「ハゼ釣り」のキホン:シーズン初期のタックル&仕掛け
ウキ釣り仕掛け(作図:TSURINEWSライター藤倉聡)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

ミャク釣り

今さら聞けない「ハゼ釣り」のキホン:シーズン初期のタックル&仕掛け
ミャク釣り仕掛け2種(作図:TSURINEWSライター藤倉聡)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

小道具類

ミチイト:ウキ釣り、ミャク釣り共通。ナイロンの1~1.5号。サオの長さと同じが扱いやすい。

ウキ:ウキ釣りに使用する。主に小型の棒ウキ、トウガラシウキ、玉ウキなどが使われる。棒ウキやトウガラシウキは感度がいいが波風に弱く、一方、玉ウキは波風には比較的強いが感度はあまりよくない。状況に応じて使い分けて頂きたい。

今さら聞けない「ハゼ釣り」のキホン:シーズン初期のタックル&仕掛け
玉ウキ(左)とトウガラシウキ(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

ゴム管:ウキを固定するのに使用する。ミチイトにゴム管(ウキ止めゴム)を通してそこにウキを差し込む。ウキのサイズに合ったものを選ぼう。

天秤:ハゼ用の三徳天秤がお勧め。

今さら聞けない「ハゼ釣り」のキホン:シーズン初期のタックル&仕掛け
三徳天秤太鼓オモリ付き(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

オモリ:ウキ釣りでは板オモリやガン玉。ミャク釣りの三徳天秤には太鼓型又はナス型、中通しオモリはナツメ型オモリを使用する。

シーズンの初期は水深が浅いので号数は0.5号から1号をメインに重くても1.5号までとなる。底立ちが取れないのは論外だが、なるべく軽めのオモリを使いたい。

今さら聞けない「ハゼ釣り」のキホン:シーズン初期のタックル&仕掛け
板オモリ(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

接続器具:ウキ釣りやミャク釣り(中通しオモリ仕掛け)のミチイトとハリスの接続には小型のヨリモドシや丸カンなどを使用してもいいが、ハリの交換が素早くできる自動ハリス止めやスナップ付きのヨリモドシがお勧めだ。

今さら聞けない「ハゼ釣り」のキホン:シーズン初期のタックル&仕掛け
接続器具(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

ハリとハリス:全釣り方共通。ハリは袖型の2号をメインに大きくても3号まで。ハリスは0.6号から0.8号の5cm前後を基準とするが、筆者の場合中通しオモリを使用した仕掛けの場合には2cmくらいまで短くする時もある。

ハサミなど:仕掛けを作ったりエサを切ったりするのに役に立つ。

以上の仕掛けや小道具類を複数用意して釣り場に持ち込もう。特にハリはハリスを付けた物を多めに準備しておきたい。その際速やかにハリス止めにセッティングできるよう自宅で結び目まで作っておこう(スナップに付ける場合はチチワ結び)。