3.アオリイカのアタリ
アジにアオリイカが接近してくると、いろいろな変化が出ます。多いのはアジが暴れ始め、穂先の動きが騒がしくなる状況。アオリイカがアジを抱くと、大きく穂先が跳ねた後、穂先が曲がりはじめ、緩めていたリールのドラグが滑り出します。
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ジーとラインが出ている内はアオリイカがまだエサを食べるより、他の仲間に奪われないよう、自分のエリアに移動中なので、ラインは出したまま待ちましょう。
やり取りの仕方
ラインの出が止まったところで、ドラグを少し締め、リールが巻ける状態にし、ゆっくりと竿を起こして寄せにかかります。この時のサオの操作は慎重にゆっくりを心がけましょう。
時折、アオリイカが抵抗して引き戻されますが、抵抗した時はイカに合わせてラインを出し、イカがアジを放さないようにやり取りします。もし離されても諦めず、離された場所でアジをキープすると再び抱いてくることも多いです。
4.ヤエンの投入
出ているラインが30mを切ったくらいでヤエンを投入します。ラインを出しながら竿を後ろに寝かせるか立たせて、ミチイトを手に取りましょう。ヤエンのイト掛けにミチイトを通したら、ミチイトを指でつまんだままヤエンを滑らせます。
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必ずヤエンが水中に入ったのを確認してからミチイトを離し、すぐに余分なラインを巻き取ります。
5 .ヤエンの送り込み
はじめの内、2人以上での釣行なら、同行者にヤエンを入れてもらう方が、竿先へのイト絡みなどのトラブルも回避できるためオススメです。ヤエンを投入したら、ゆっくりヤエンを送り込みながらイカを寄せる感じでやり取りします。
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とはいえ、あまり操作が遅すぎると、ヤエンが沈み、根掛かりの原因になるので注意が必要です。ヤエンが進行して、イカの直前にくると、イカはヤエンに驚き、抵抗します。ここで無理に掛けようとせず、少しラインを出してさらにゆっくりとイカの下にヤエンを潜り込ませるイメージです。
ヤエン釣りの合わせ方
ヤエンがイカに到達したタイミングで合わせを入れる方法と、向こう合わせで乗るのを待つ方法があります。
この辺は使っているヤエンの種類や、自分のスタイルにもよりますが、向こう合わせでも、ヤエンバリがイカに掛かっていれば釣られていることに気づいてイカがアジを離し逃げる際に、自動的にヤエンが深く刺ささります。
ただ、アジに夢中で釣られていることに気付かないイカもいたりするので、ヤエンが掛かっているのが分からなければ、目視できる所まで寄せてから判断する方法もあります。
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目視してイカとアジが離れていればヤエンが掛かっている証拠となります。まだイカがアジを抱いているように見えたら、ドラグを締めて竿先をできるだけ水面に近づけ、水面と平行に竿を勢いよく引いて掛け合わせを入れます。後は寄せてタモですくうか、ギャフで掛けましょう。
<週刊つりニュース関西版 井戸敏充/TSURINEWS編>
提供元・TSURINEWS
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