ヤエン釣法5つのポイント
タックルと仕掛けがそろったら実際の釣り方と、ヤエン釣りにおける重要なポイントを解説していきます。まずはエサのアジの確保から。釣具店で購入するのが確実ですが、サビキなどで釣るのもいいでしょう。
サビキの場合、アジ以外の小魚も使えますが、身が柔らかく弱りやすいサバやイワシよりも、アオリイカに食べられても身切れせず、ハリが外れにくい硬い魚体のイサキや小メジナ(グレ)などが向いています。
死にアジでも釣れる?
活きアジが手に入らない場合は、釣趣は変わりますが死にアジも使うことができます。特に活発にエサを追わない産卵期のアオリイカには活きアジ以上に効くことも。
仕掛けは基本は一緒ですが、ハリを使わずミチイトを直接魚体(尻尾)にくくり付ける方が取れにくく、定番ゲストのウツボなどとやり取りする手間が減ります。釣り方はたまにシャクリを入れたり、打ち返しを多くしてフォールの誘いを入れるのがコツ。
春イカの場合、エギングでもボトム放置の誘いが効くように、死にアジでもボトムに放置する時間を長めに取ると釣果に繋がります。アタリがあった後のヤエンの投入は、後述するやり方と同じもので大丈夫です。
1.アジの活きを保とう!
購入したアジの場合、ポイントに到着したら活きアジのバケツ内の水交換をしましょう。全量でなくても3分2程度は入れかえます。アジをしっかりと元気よく保てることがアオリイカへの近道になるためです。寒い時期であれば小さいバケツの水はどんどん冷たくなるため、こまめに水を交換するのも重要になります。
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アジの付け方
アジを掛けるのは、硬いゼイゴの部分となります。尾の付け根から少し頭側にハリを縫い刺すだけでセット完了。セットができたら、まず竿下でアジを泳がせ海水温に慣れさせることで、アジの活きが長持ちするようになります。
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2.アジの泳がせ方
活きアジでの釣り方に戻りますが、元気に泳ぐアジを確認したら、アオリイカが居そうな方向へ15mほど投げてみます。
泳がせる時の注意点としては、アオリイカがエサを抱いた際の身切れのリスク軽減と違和感を与えないよう、リールのドラグはアジが泳いで引っ張るとラインが出る程度(ほぼ一番緩い状態)にしておくこと。
ラインのフケをとり、少しアジの泳ぎを穂先に感じたら、今度は少し多めにラインを送ってアジをより泳がせていきます。後は手持ち竿で、アジの動きを感じながらアタリを取ってもいいですし、竿受けなどに竿を置いて待つのもありです。
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ただし、アタリを多く出させるようにするには、小まめにアジの動きを確認することが大切です。アジが泳いで穂先が揺れている状態を放置せず、アジが元気な内はできるだけ広範囲に泳いでもらうようにしましょう。ある程度泳いだら、逆に少しずつ引き戻してくる動きもアオリイカへの誘いとなります。
タナの調節
アジの習性で、外が明るい時は潜り、暗い時は浮く(上層を泳ぐ)傾向があります。大型のアオリイカは中層以深にいることが多いので、特に日中は根に注意しながらラインを多めに出してアジをより泳ぎ、潜りやすくしてあげたいところ。また、アジの潜りを助ける専用のオモリを使うのも手です。
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