じっくり食わせて1匹目

やがて、どこからともなく現れたタチウオがエサをくわえた。そのまま横に泳いでいくが、ラインにテンションが掛かると同時に放してしまう。なかなかにシビアな状況だ。

そこで今度は食うと同時にラインを送り、テンションフリーで泳がせてみた。魚の口からエサが見えなくなったところでアワセを入れるが、これもスッポ抜け。ルアーなら間違いなくヒットしている状況だ。

この時期は暑さのせいもあって鮮度落ちが早い。食べる分だけ10匹も釣れれば十分と思っていたが、このままでは食事制限を強いられる可能性も出てきた。

それでもじっくり食わせ、ようやくの1匹目。ヒットした瞬間に魚体をくねらせてバックするため、新子でも親譲りの重量感が味わえる。

夜の波止釣りで新子タチウオ12匹手中 丁寧なエサ付けがかなり重要?
(画像=夜の波止釣りで新子タチウオ12匹手中 丁寧なエサ付けがかなり重要?1匹目のタチウオ(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)、『TSURINEWS』より 引用)

ヒット率を上げるコツ

こんな調子で試行錯誤していると、数匹追加するころには何となくイメージがつかめてきた。ルアーでもエサでも、魚が食う部分にハリを持ってくるのが基本。吸い込むような捕食をする魚ではないので、エサがハリから垂れているとまずフッキングしない。頻繁にエサの状態を確認し、まめに付け直すことがヒット率を上げるコツとなる。

あとはハリの形状だろう。今回は手元にあったスプーン用のシングルフックを使ったが、ハリの形状やシャンクの長さなど改善すべき部分は幾つもありそうだ。

夜の波止釣りで新子タチウオ12匹手中 丁寧なエサ付けがかなり重要?
(画像=夜の波止釣りで新子タチウオ12匹手中 丁寧なエサ付けがかなり重要?したスプーン用のシングルフック(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)、『TSURINEWS』より 引用)