ワークアウト後、2日間も脂肪燃焼が続く?

運動を終えた後の休養時でも基礎代謝が上昇する理由を説明するには、「酸素負債」という言葉をしっかり理解する必要がある。運動を行うとエネルギーが消費されるわけだが、エネルギーは絶えず私たちの体の中でつくり出されている。ただし、強度の高い運動を行うと、供給される以上のエネルギーを消費することになり、この状態が「酸素負債」なのだ。

酸素負債が大きければ大きいほど、運動前の状態までエネルギーレベルを戻すのに時間がかかる。時間だけでなく、体は何とか「元通り」になろうとするため、賢明にさまざまなシステムを作動させてエネルギーをつくり出そうとする。こうやってワークアウト後でも代謝が高まるのだ。つまり、酸素負債が大きければ大きいほど、運動後の休息中でも体は継続して体脂肪を燃焼させるわけだ。

運動後過剰酸素消費量(エクセス・ポスト・オキシジン・コンサンプション)はEPOCと表記されるものだ。1回のワークアウトを終えてからも、大量の酸素がエネルギーをつくり出すために消費されることを指すのだが、この消費は場合によっては36〜48時間も継続することが知られている。つまり、この間、体は必死になって運動前の状態にまでエネルギーレベルを戻そうと働くのであり、ワークアウトを終えているにもかかわらず、たくさんの酸素が消費されて脂肪の燃焼が続くのだ。

ところで、ワークアウトで筋肉を刺激し、しかもワークアウト後36〜48時間も体脂肪の燃焼が促されたら何が起きるかを想像してみよう。まさに私たちが夢に見た筋発達と体脂肪減量が同時進行で起き、目指すフィジークづくりが可能になるのである。

酸素負債のレベルまでワークアウトで追い込み、運動後過剰酸素消費量が高いまま36〜48時間が経過すれば、テレビを見ながら、台所で食事の準備をしながら、本を読みながらでも、私たちの体は脂肪を燃焼し続けるのである。1回のPHAワークアウトを行っただけで、最大で2日間も脂肪燃焼が維持されるのだとしたら、どれだけこのワークアウトが魅力的か分かるはずだ。

提供元・FITNESS LOVE

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