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広告は2種類に区分して理解を深める
広告クリエイティブ制作の構成要素

広告は2種類に区分して理解を深める

広告クリエイティブへの理解を深めるためには、「広告」そのものについての知識も把握しておくことが大切となります。
広告は主に、オンライン広告とオフライン広告の2種類に区別して考えることができるのです。
ここからは「広告」について、簡単に解説していきます。


オンライン広告

主に、インターネット上に掲載される広告全般を指します。インターネット環境が整備され、スマートフォンの急速な普及の影響もあり、今では多くのユーザーにおいて馴染み深いといえるでしょう。
実際に広告が表示される場所は、検索画面上や各サイト内、再生される動画上など、現在は多岐にわたってさまざまな場所で広告が表示されます。
中でも、代表的なオンライン広告は以下の4つです。

・リスティング広告
インターネット広告の代名詞とも呼ばれるリスティング広告。世界的に知名度の高い大手企業であるGoogleや、日本国内で安定した信頼性を確立するYahoo!が、提供をおこなう検索エンジンの検索結果画面上に広告が表示されるといった特徴があります。
実際にユーザーが入力した検索キーワードに対し、関連する広告が瞬時に表示されることから、「検索連動型広告」とも呼ばれています。
入力されるキーワードや適切な予算を見極めることで、対象とするユーザーにピンポイントで広告を届けることが可能となります。

・ディスプレイ広告
各種サイトに用意されている広告枠に対して、広告が掲載されるといった特徴があります。
代表的な表示方法はバナー形式であり、画像や動画、テキストなどの素材を活用し広告が表示されます。
現代の一般消費者と馴染み深く、オンライン広告と聞いて最初に思い浮かべるのは、このディスプレイ広告が該当するのではないでしょうか?

・ネイティブ広告
ネイティブ広告とはその名の通り、記事やサイト内に「馴染む」形式で広告が表示されます。ユーザーの目線に立ち、ストレスや不快に感じさせることを軽減させ、自然な形で
広告を表示することができるのです。
広告ということを隠すわけではなく、あえて「広告」という文字を表示したうえで、展開するコンテンツの一部に溶け込んでユーザーにアプローチすることが可能となる広告です。

・動画広告
現在、最も注目を集めている広告手法ともいえる動画広告。
クリエイティブに動画を使用することで、画像やテキストでは伝えることが難しかった問題点を解決に導きます。画像やテキストよりも、短時間で多くの情報をユーザーに視覚的にも聴覚的にも伝えることが可能であるという大きな利点があります。
一方で、画像やテキストに比べ、データサイズが大きくなってしまうため、以前では利用を避けるといった動きも見られました。
しかし、現代は、インターネット新時代と呼ばれ「5G」というインターネット高速回線が着々と整備されて、動画を視聴する環境が一般的に普及してきました。
今後も、動画を中心とした広告形式がさらに一般化され、さらに注目を集めることが予想されます。

オフライン広告

インターネットが登場する前から存在する広告を指します。その代表的な種類には、ポスターやチラシ、のぼりや垂れ幕などの比較的アナログな広告が存在します。
また、店頭での宣伝動画や新聞の折り込みチラシもオフライン広告の部類に該当します。

広告クリエイティブ制作の構成要素

広告クリエイティブを制作するうえで、重要となる構成形式がいくつか存在します。
クオリティを担保し、広告効果を最大限に高めるためにも、各クリエイティブの構成形式をしっかりと把握し、こだわり抜くことを徹底的に実施しましょう。
ここからは、代表的な構成形式をご紹介していきます。


自分ごと化する「絞り込み型」

ユーザーの対象が広いといった事例や、ターゲットが広い場合には、「自分ごと化」をおこない、ターゲットを絞り込み対象となるユーザーにピンポイントでフォーカスします。
そもそも「自分ごと化」とは、溢れるようなさまざまな情報の中から、「この情報は私に合致した情報である」というような、自身の意思決定によって、情報の必要性を選択することを意味します。

例えば、「40代で健康に気を使いたい男性のあなたへ」といったように、【年齢・性別・悩み】をミックスして訴求性を高める形式であります。


5W1Hを用いる「連想型」

「いつ(When)・どこで(Where)・誰が(Who)・何を(What)・なぜ?(Why)・どのように(How)」を表す言葉である「5W1H」を使用して、提供するビジネスやサービス、商品の使用するイメージを実感させることが重要であります。

例えば、「1日たったの500円のワンコインで、毎日自宅で肌ケアが体験できる」といったような、リアルな体験を連想させる構成形式をしっかりとクリエイティブ制作に組み込むことを意識しましょう。

関連記事:5W1Hとは?マーケティングでも応用できるフレームワークを解説!


before/afterをしっかりとイメージさせる「変化型」

特定の商品をアピールする際に、その商品が持つ特性や効果を十分に表現することはもちろんですが、最も大切とされる事例に、その商品を使用する前と後の変化を比較して、商品やサービスを利用してどの程度の効果が表れるかを、さまざまなクリエイティブを活用してイメージさせる形式であります。
身近なものには、サプリメントやダイエット、スポーツジムなどで、このようなクリエイティブを活用した広告を目にする機会が多いでしょう。

例えば、スポーツジムに通う前の恰幅の良い体型画像から、スポーツジムを利用した後の引きしまった体型へ変化した画像を並べて、表示させるようなクリエイティブの活用が挙げられます。


提供するサービスや商品を他社製品と比較説明する「比較型」


例えば、「新商品〇〇〇を使用すると、他社製品と比較して○○%効果がUP!」などというような比較をクリエイティブに盛り込むことで、その広告がより魅力的に見えるようになります。また、正確な数値を使用したクリエイティブは信憑性が高まり、さまざまな場面で有効に働きかけます。
比較型を効果的に活用するには、提供するサービスや商品の「商品力」が大きく問われるもしっかりと把握しておきましょう。