Webマーケティングやブランディング戦略を立てるうえで、非常に重要なのが、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)です。なかでも、日本語で「区分」を意味する「セグメンテーション」は商品を訴求するためのターゲットを選ぶうえで重要とされ、マーケティング戦略の基本です。
今回は、「セグメンテーション」の他、「ターゲティング」、「ポジショニング」それぞれの用語の意味や分類の方法、実際の活用事例についての最新事情を解説します。
- セグメンテーション
- セグメンテーションの意味とは
- セグメンテーションが重要な理由
- セグメンテーションする際のポイント
- 優先順位(Rank)
- 規模の有効性(Realistic)
- 到達可能性(Reach)
- 測定可能性(Responce)
- セグメンテーションの分類と切り口
- 人口動態変数
- 地理的変数
- 心理的変数
- 行動変数
- セグメンテーションの具体例
- ユニクロ
- スターバックス
- JINS
- セグメンテーションを終えたらターゲティング、ポジショニング(STP分析)を
- ターゲティングとは
- ポジショニングとは
- STP分析の3つのメリット
- ①顧客のニーズが整理できる
- ②他社と差別化ができる
- ③自社商品の強みが分かる
- STP分析の注意点
- ①STPの順番は違っても大丈夫
- ②収益性についてよく試算する
- ③市場への参入、流通経路を確認する
- まとめ
セグメンテーション
セグメンテーションの意味とは
セグメンテーションとは、日本語で「区分」を意味します。特にマーケティングでは「不特定多数の顧客を様々な切り口で分類し、属性ごとに分けること」をいいます。マーケティングで一番重要なのは、商品やサービスのターゲット層を特定することです。商品を訴求するためのターゲットを選ぶうえで、大切なのがセグメンテーションです。
セグメンテーションが重要な理由
IT化が進んだ現代では、
- 性別
- 年齢
- 住む場所
- 趣味
- 興味
- 嗜好
- 関心事
それぞれが多様化する一方です。
訴求方法も、テレビや検索エンジン、各種ホームページのほか、InstagramなどのSNSからYouTubeなど様々です。そのため、属性を分類し、適切な層を選びとることが、商品を訴求する媒体の選定や、売上を大きく左右します。 必要最小限のマーケティング費用で、最大限の効果を生み出すことにもつながります。
セグメンテーションする際のポイント
セグメンテーションをするにあたっては、漠然と行っても、最終的な成果につながりません。自社商品で勝てるターゲットを発見し、選ぶには、以下の4つのポイントを意識する必要があります。
優先順位(Rank)
各セグメントの特徴を自社の戦略と照らし合わせながら、重要度に応じて、優先順位をつけることをいいます。競合他社との比較も必要です。
規模の有効性(Realistic)
自社商品が、十分な売上や利益を確保できる市場規模があるか確認することをいいます。市場規模が小さすぎると、ターゲットとしては適切でも、参入には不適切です。
到達可能性(Reach)
自社のプロモーションおよび、製品を流通させ、ユーザーに商品を届けられるかの難易度を調べることを指します。
測定可能性(Responce)
「セグメントの規模・特性を明確に測定できるか」「マーケティング後の反応を測定できるか」などをチェックすることです。