序(まとめ)

幸恵の生涯は短かった。現在墓は登別市の富浦墓地に移され、「アイヌ文化を後世に」との遺志は、今も多くの人たちの間で生きている。
アイヌ初の国会議員萱野茂氏らの尽力で差別は法で禁じられたが、アイヌと和人のわだかまりは消えてはいない。

両者は同じ「人間」である、互いの文化を尊重する姿勢が解消の近道だ。
幸恵の遺志を継いだ人々の活動が実ることを願うばかりである。

その昔、この広い北海道は私たちの先祖の自由の天地でありました。天真爛漫な稚児の様に、美しい自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は、真に自然の寵児なんという幸福な人たちであったでしょう。
(中略)
私たちを知って下さる多くの方に、読んでいただく事が出来ますならば、私は、私たちの同族祖先と共にほんとうに無限の喜び、無上の幸福に存じます。

※アイヌ神謡集から抜粋

※アイキャッチはイメージです。

提供元・北海道そらマガジン

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