ヘッドウェイトとレンジ
ドリフト釣法はヘッドウェイトが難しい。たとえばまあまあの潮が動いている水深もある海で、0.8gを3分くらいドリフトさせていると、「え?」と思うようなタイミングで根掛かってしまうことがある。その前にカサゴが食ったりする。つまりまったくの「放っとけ」でいくと、うまくいかない。
しかし釣り方のセオリーとしてまったくの「放っとけ」でないとドリフト釣法ではないし、アクションの加減次第でせっかくそのワームを見ているかもしれない魚が見切るかもしれない。
うまくリグをハンドリングするためには、着底しないヘッドウェイトで、時間を決めて釣るといいだろう。たとえば水深3~4m程度の海ならば、0.2gで投げて、その範囲を2分で釣る。次に0.4gの範囲で1分釣る。反応しなければ場をかえる。
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(画像=ドリフトで出たアジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より引用)
ドリフトは潮に任せる釣りなので、潮が動いていない、波がないという状況ではそもそも成立しにくい。アジやメバルもまた潮に絡むので、動いている潮を見つけて、その中を漂わせて魚に見つけてもらう、というイメージで釣ろう。
0.2g・0.6gを基準に
ドリフト釣法は0.2g、0.6gが一般的に基準となるヘッドウェイトだ。
もう少しやりやすそうな、手前で0.4g、沖で0.8gだと、ドリフトさせすぎていると根に捕まる。だから手前0.2g沖0.6gと気持ち軽くしてドリフトさせる。「ドリフト」という語が想起させるように、リグがふわふわ漂っているような状態を意識しよう。それが潮の中でナチュラルに溶け込んでいるアミに見えて、アジやメバルが口を使ってくるのだ。
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(画像=0.2gドリフトで産卵アフターアジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より引用)