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渋谷さんが手がける最新プロジェクトは起業促進拠点
地域住民が自由に働くことができるまちづくりが地域活性化へつながっていく

渋谷さんが手がける最新プロジェクトは起業促進拠点

地方創生仕掛け人が語る「人が集まるまちづくりの極意とは?」
(画像=『cazual』より 引用)

渋谷さんが手がける最新プロジェクトは、7月にオープン予定の北海道の「旭川ハルテ」という施設です。これは起業促進施設で、オーナーはテレビコメンテーターとしてもお馴染みの杉村太蔵さん。旭川生まれの杉村さんが、地域のために何か貢献できないかと思い、スタートしたプロジェクトなのだそうです。

地域の人たちが起業しやすい環境を整え、仮に成功したらもっと大きなお店を開業するために町に出ていくという流れ。起業の夢をかなえるための足掛かりになる施設だそうです。

渋谷さんは「旭川ハルテ」は、地方都市ならではの就業課題に向き合った施設だといいます。

「地方の町は封建的な部分がまだ残っていて、若い女性が働くとなると限られた場所でしか働けないのが現状です。誰であっても、地域の人たちが仕事に対してチャレンジできるような場所が必要だと思うのです」

起業促進施設は旭川に続き、山口県の下関でも展開予定とのこと。働くことによって生活が成り立つ。仕事があるからこそ、その地域で暮らすことができる。こうした考え方がベースにあることで、結果的に移住先としても魅力的なエリアに成長すると渋谷さんはいいます。

地域住民が自由に働くことができるまちづくりが地域活性化へつながっていく

渋谷さんの話を聞き終えて、人が集まる町を作っていくために大切なことは「多種多様な働く場所を提供すること」だと感じました。

大規模なまちづくりは、景観も大幅に変わりますし、きれいな商業施設も作られれば話題性は抜群です。しかし、その地域で暮らす人々の「本当の生活」とはかけ離れたものになってしまうのが実情です。

渋谷さんも「プロジェクトが大きくなればなるほど市民から離れていってしまう」、「意思決定など、できたあとの関わりが薄くなる」といいます。

小さなもののほうが低コストで市民ニーズに近づけやすいというメリットがある。だからこそ、スタート時点ではその地域に見合った規模感で始めるべきだというのです。この町で暮らしたいと思ってもらうには、魅力的な「働く場所」が用意されていることが必要であると学ばせていただきました。

写真提供/1.2枚目:渋谷正明 アイキャッチ.3.4.5枚目:瀬長島ウミカジテラス

文/鈴木香里

【PROFILE/鈴木香里】

元テレビディレクター。現在は地方創生系、観光系の記事を中心に執筆するライターです。地域の魅力を発掘し、お伝えする記事を発信していきたいです。

提供元・cazual

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