目次
苦渋の決断の使い方
苦渋の決断の反対語や対義語

苦渋の決断の使い方

苦渋の決断の意味とは?使い方や似た意味の言葉とその違いを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

おそらく、皆さんも人生の中で一度くらいは「苦渋の決断」という言葉を使うのにふさわしい悩ましい決断を下した経験があったでしょう。続いては、実際の言葉の使われ方についてです。

苦渋の決断の正しい使い方

苦渋の決断の意味とは?使い方や似た意味の言葉とその違いを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

使われ方に関しては、大抵ビジネスの場面を想定されるのが多いです。具体的には、相手側が不利を被ってしまうのが分かっていながらも、それを下さなければ自身や自陣が大きな支障を伴ってしまうために、致し方なく行う場合に使われます。

例えば、経営の方針を大きく転換したり、人員整理や経費削減という名目で人件費を減らすといったものがあります。関係者に多大な影響を及ぼしますが、それらを承知の上で行うものなので、簡単には下せない決断なのです。

苦渋の決断を敬語で表現するとき

苦渋の決断の意味とは?使い方や似た意味の言葉とその違いを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

ビジネスの場面においては、敬語を用いる事が一般的です。特に対外的な文言の発し方の中では必ず用いられるわけですが、苦渋の決断に関しては特定の決まった敬語表現があるわけではないのです。

これは、決断をする自身の心情を表現するものですから、使う際に敬語を無理に当てはめる必要は無いのです。ただ、実際に表現をするという場合には「苦渋の決断であった事、ご推察ください」などのように後に言葉を付けるのです。

敬語の中で使う場合には、関係者や目上の誰かに自分自身の辛い心情を察してほしい、といった形で用いられます。

苦渋の決断の使い方例を紹介

苦渋の決断の意味とは?使い方や似た意味の言葉とその違いを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)
  • プロジェクトにあたり誰も手を上げる者が居ないため、苦渋の決断を迫られた
  • 住民はダムの建設に反対したが、受容性を認識し苦渋の決断をした
  • 疫病の蔓延を危惧し、苦渋の決断でイベントの中止を決定した 実際の使い方の例としては、上記の形となります。あくまでも一例ではありますが、どれも本当に難しく、心情としては正反対の気持ちを持っているのにもかかわらずしなければならない決断として、強調の意味で使われるのです。

また、これらの例文の中で、先に挙げた類義語を入れて使うケースもあります。「苦悶の選択」「やむを得ない決断」などといった言葉は、そのまま上記の例文にも当てはめて使えます。

苦渋の決断の反対語や対義語

苦渋の決断の意味とは?使い方や似た意味の言葉とその違いを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

辛く苦しい思いをしながら、それでもしなければならない決断の際に用いられる言葉であるというのは、重々理解できたことでしょうが、そんな決断をするのも稀なものです。逆に、反対語や対義語となる言葉についてもご紹介します。

簡単にできる決断の内容

苦渋の決断の意味とは?使い方や似た意味の言葉とその違いを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

まず反対語、すなわち苦渋とは無縁の判断をする際の言葉ですが「軽い決断」「他愛のない決断」「楽な決断」といったものが挙げられます。苦渋の決断には、苦しいや辛いといった心情的な部分と、非常に困難な判断であるという意味がありました。

こういった言葉の反対語に当たるものですから、特に辛さを覚えたり悩んだりする時間も無く、簡単にできる判断を指すと言っていいでしょう。「部下の為に時間を割くのは、たやすい判断だ」といった文章の形で用いられます。

苦渋の決断の反対語にあたる四字熟語

苦渋の決断の意味とは?使い方や似た意味の言葉とその違いを解説!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

多種多様な言葉が存在している四字熟語ですが、この中にも反対語に相当するものがあります。例えば「当機立断」があり、決断を迫られるような機会に出会った時、素早く決断をするという意味があります。

その他にも「短慮軽率」という、思慮が不足していて言動が軽はずみな苦渋とは縁遠い状態のものであったり「遊移不定」という考えがふらふらとしていてまとまらない、ためらいがあって決心できない様子を表す四字熟語も反対語に相当します。