目次
大学を辞めるデメリットは意外と大きい
辞めて後悔しないためにするべきこと
大学を辞めるデメリットは意外と大きい
大学を辞めたいと考えている人は、慎重に判断するべきといえます。大学を辞めることには、想像以上のデメリットがあるかもしれません。大学を辞めるデメリットを四つ解説するので、本当に辞めるべきか再度検討することをおすすめします。
就活でネガティブに捉えられる可能性がある
大学を辞めた後に就職を考えている人は、『中退』という経歴がマイナスに働く可能性があることを覚悟しなければなりません。大学を辞めた理由は人それぞれで、中にはポジティブな理由を持っている人もいるでしょう。
しかし、経歴を一見しただけでは「仕事も途中で投げ出すのではないか」と懸念を持たれてしまう恐れがあります。
とはいえ、大学中退後に起業やワーホリでしっかりと中身のある活動をしていたことをアピールすれば、面接官の懸念を払拭できる可能性はあります。
最終学歴が高卒になる
大学を中退すると、最終学歴が高卒になります。この事実がデメリットとして大きく感じられるタイミングは、企業の求人に応募するときでしょう。
多くの企業では、大卒以上と高卒で採用職種や待遇を変えていることが少なくありません。職種によっては、大卒以上でないと応募できないものもあるので、就職活動において可能性が狭まってしまうことを覚悟する必要があるでしょう。
しかし、全ての企業が学歴によって採用のチャンスを少なくしているわけではないので、中退したら絶対に就職に不利とは限りません。
空白の時間ができる場合も
大学退学後の進路が特に決まっていなかった場合、経歴に空白期間ができてしまいます。一般的に、アルバイトは職歴に含まれないため、退学後にフリーターになったとしても経歴には書けません。
空白期間が生まれることは、必ずしも悪いこととは言い切れませんが、就職の面接では必ずと言っていいほど『空白期間に何をしていたのか』を聞かれます。
空白期間に何をするかは自由ですが、就職を意識するなら、面接官を納得させられるような活動を行うのが無難といえます。
奨学金を返済する必要がある
大学在学中に奨学金を借りていた人は、退学後に返済する必要があります。奨学金の返済は、退学の手続きが完了した7カ月後に始まります。
奨学金の返済は月々分割で行うので、それまでに就職するなどして収入を得ていないと、返済の負担が大きくなってしまうでしょう。
また、人によっては大学に途中までしか通っていなかったのに、奨学金を返済することを損に感じるかもしれません。奨学金を借りている人は、退学する前に返済のめども立てておく必要があります。
辞めて後悔しないためにするべきこと
大学を辞めるデメリットは小さくないため、辞めて後悔することは避けたいところです。大学を辞めても後悔しないために、やるべきことを三つ解説します。
退学ではなく休学を検討する
今抱えている問題は退学をしないと解決できないのか、よく検討しましょう。退学ではなく、休学をすることでもやりたいことができたり、問題を解決できたりするかもしれません。
休学は大学に籍を残しながら、一時的に大学生活をストップする方法です。休学中は、実質大学がないのと同じような状態になるため、その間にやりたいことにチャレンジしてもよいでしょう。
学費が足りないなら、休学中にアルバイトをすることで立て直せるかもしれません。本当に退学という選択肢がベストなのかは、慎重に検討する必要があります。
辞める前にやりたいことを見つける
『退学後にやること』が決まっていないまま大学を辞めることは、得策ではありません。退学後にダラダラと毎日を過ごしてしまい、経歴に傷が付く可能性があります。
「大学を辞めれば、あとはなんとかなる」と考えるのは危険です。大学を辞めるなら、明確にやりたいことを持った状態で辞めることをおすすめします。
やりたいことを見つけるには、まず『自分が何に興味があるのか』を知ることが大切です。自己分析を行うことで自分を見つめ直すことができ、退学後に就職活動をする場合にも生かすことができるでしょう。
親や大学などに相談する
大学を辞めたいと悩んでいる人の中には、1人で抱え込んでいる人も多いでしょう。しかし、自分1人で考えても視野が狭くなり、よい答えは出ないものです。
そのため、退学する前に必ず親や大学の学生課に相談しましょう。誰かに相談することで、自分では思いつかなかった考え方や方法に気付くことはよくあります。大学を辞めることは大きな決断であることを忘れないのが重要です。