シュノーケリングで事故が起こる原因は「知識」と「準備」不足?
シュノーケリングは、マスク・シュノーケル・フィンの3点セットで水面に浮かぶだけで誰でも水中世界を自由に体験できるスポーツ。極端にいえば、この「3点セット」と「シュノーケリング遊泳を許可している海」があればできる。しかし、海はプールと違い、毒のある水中生物もいるし、時によっては波もあるし、流れも起こる。そして、予想だにせぬ出来事に遭遇したときに、人は「パニック」に陥ることがある。パニックになり、そのまま力つきて溺れることも事故原因のひとつだ。
たとえば、「ライフジャケットを抜いた3点セットのみをつけてシュノーケリングを楽しんでいたら、気づかないうちに流れに巻き込まれていて、そのまま沖まで流され戻れなくてなり、パニックに陥り溺水」、という事例があったとする。もし「知識」を持ち、「準備」をしていたら?それぞれのケースを想像してみよう。
「知識」を持っていたら…
気づかないうちに流れに巻き込まれているとき、流れに対する知識があれば、流れが発生していることに早く気づけるかもしれないし、正しい方法で逃れられたかもしれない。
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「準備」をしていたら…
3点セットに加えて、浮力体(ウェットスーツまたはライフジャケット)を着用していたら、最悪、流されてパニックになったとしても浮いていることはできる。これは、海で遊ぶには非常に重要なこと。
このように、知識と準備があるとシュノーケリング事故を少しでも減らすことができるかもしれないのだ。海で遊ぶためのルールとマナーは、しっかりと心得ておく必要がある!
ルールとマナーを確認しよう!シュノーケリングを安全に楽しむための6か条
シュノーケリングを安全に楽しむためには、予期せぬトラブルへの対処や環境への配慮やなど、事前に知っておくべきことがある。特に安全に関わるルールは遵守しよう。
1. 必ずバディを組んで行動しよう
最低二人以上を単位として行動しよう。一人だけの場合、身につけている器材や体に思わぬトラブルが起こった場合に、対処が難しくなる。特にお子さんの場合は、大人が一緒にバディを組むようにしよう。
2. お酒・アルコールは厳禁
飲酒運転が危険なのと同じように、アルコールが入った状態でのシュノーケリング(磯遊び)もリスクが高くなる。何か起こった場合の判断や対処が鈍くなるため、「飲んだら海に入らない、海に入るなら飲まない」ことを徹底。
3. 遊泳区域の範囲を守ろう
海によっては、遊泳区域が決められていることも。ブイとロープで区切られた遊泳区域外は、流れがあったり、漁場になっていたりする。現地の海のルールを守り、シュノーケリングが許可されているところで遊ぼう。
4. ライフジャケットで浮力を確保しよう
シュノーケリングをする際は、基本的にライフジャケットやウェットスーツなどの浮力体を身につけることを強くおすすめする。特に、子どもや泳ぎに自信のない方は、マスト。これによって浮力が確保され、安定して水面に浮かんでいることができる。マスク・シュノーケル・フィンの3点セットに浮力体をプラスした4点セットを基本装備として覚えておこう。
5. 海のコンディションをよく見よう
ガイドと入らず、自分たちだけで入る場合は、必ず事前に情報収集を。まずは波がなく穏やかかどうかを確認。海況はほんの数十分で変わることもあるので、潮の流れや天候にも要注意。砂浜なのか砂利なのかなど、足場も要チェック。
6. 自然環境と生物を尊重しよう
海で遊ぶ際は、そこに息づく生物たちを尊重する気持ちをもとう。ごみは必ず持ち帰る、むやみに生物には触らないなど、自然環境への配慮を。思わぬけがをしたり、毒を持つ生物に接触してしまう可能性も。
7. 海のコンディションをよく見よう
ガイドと入るか、自分たちだけで入る場合は、必ず事前に情報収集を。まずは波がなく穏やかかどうかを確認。
海況はほんの数十分で変わることもあるので、潮の流れや天候にも要注意。砂浜なのか砂利なのかなど、足場も要チェック。
