派手な毛バリでブラウン登場
ケースの中で大ぶりの赤い毛バリが目に付いた。「ブラウンにはこんな派手な毛バリが合うかも」。とろんとしたよどみにキャストしてみた。すると「根掛かりか?」と思わせる鈍いアタリ。
ニジマスのような激しさはなく、イワナとも違う緩さだ。まるでウグイのようだが、それにしては上がってこない。時間にして数十秒。ようやくランディングすると、どぎつい模様が特徴的な良型のブラウントラウトが毛バリをしっかりくわえていた。
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(画像=ようやくランディングしたブラウン(提供:TSURINEWSライター筑井直樹)、『TSURINEWS』より 引用)
まさかのヤマメが顔見せ
その後、釣り上がって2匹追加している間に、先行した釣友はなんと幼魚と思われるヤマメをゲットしていた。「まさかヤマメが釣れるとは!」。この川のヤマメはブラウンに圧倒されたとばかり聞いていたので二人して感動し、しばしみとれてしまった。「このまま成長し、繁殖してほしい」。そう祈りながら丁寧にリリースしてやると、一瞬のうちに流れに吸い込まれていった。
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(画像=感動的だったヤマメとの出会い(提供:TSURINEWSライター筑井直樹)、『TSURINEWS』より 引用)
3時間ほどで脱渓。その時点でも水温は10.5度までしか上がらない肌寒い一日だった。ブラウンにしてもヤマメにしても、ヒットポイントはいずれも流れのほとんどないところ。まだ水量が落ち着かないせいか、ポイントは乏しい。もう少ししたら再挑戦したいと思いつつ、「ブラウンはやはり好きになれないなぁ」と独りごちた。
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(画像=追加のブラウンが釣れたポイント(提供:TSURINEWSライター筑井直樹)、『TSURINEWS』より 引用)