テンカラでブラウン狙い

筆者がママチ川を訪れるのは昨年5月以来2回目だ。ブラウンの独特な外観が苦手で避けてきたのだが、今季は他の渓流での釣果に乏しいため「ママチ川なら何とかなるだろう」と誘惑に駆られてしまったのだ。

午前9時前、釣友とともに目的地近くの林道入り口に到着。うっそうとした森の中、蛇行を繰り返すママチ川が見えてきた。ブラウン嫌いとは言いながらも、やはり胸が高鳴る瞬間だ。

北海道テンカラ釣りで良型ブラウン手中 新千歳空港から15分で釣り開始
(画像=うっそうとした森の中を流れるママチ川(提供:TSURINEWSライター筑井直樹)、『TSURINEWS』より 引用)

テンカラタックル

この日の筆者のタックルは2.7mのテンカラザオに3mのレベルライン(3.5号)、0.6mのリーダー(1号)。アタリをとりやすいように蛍光色の発泡玉ウキを装着した。

玉ウキはYouTubeで存在を知り、見よう見まねで取り入れたもの。テンカラは毛バリがどこを流れているのか把握しにくいが、玉ウキの動きを追えばアワセのタイミングがつかみやすいという。ただし、それなりのアタリがある場合は玉ウキの有無は関係ないような気もするので、いまは試行錯誤の段階だ。

フィールドの状況

話を現場に戻そう。幸い先行者はいないようだ。水温は9度。川幅は3~4m、水深は20cmほど。清流の中をバイカモ(梅花藻)がゆるゆるとそよぐ。川底に石はほとんどなく、火山灰と思われるやわらかい砂れきが舞う。足音や濁りで気づかれないよう、なるべく岸からポイントを探る。入渓者が多いため踏み跡ができていて歩きやすい。だが、頭上には木々が生い茂り、サオが長く感じる。

慎重にポイントを探るがアタリはなく、すぐに毛バリを引っ掛けてロストしてしまった。

北海道テンカラ釣りで良型ブラウン手中 新千歳空港から15分で釣り開始
(画像=頭上には枝が生い茂る(提供:TSURINEWSライター筑井直樹)、『TSURINEWS』より 引用)