増水や崩落など、渓流でのヤマメ・イワナ釣りには、自然災害の危険が潜む。今回はそんな危険から身を守る防災情報チェックの方法を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小島満也)
ハード&ソフト両面で安全対策
ヤマメ・イワナ釣りのフィールドは主に山間の谷川。宝石のように美しい渓流魚が泳ぐ釣り場だが、生息地は傾斜のきつい沢だったり、大岩が累々と重なる渓谷だったりする。
山岳渓流に足を踏み入れるには安全第一、遡行に適した装備などハード面とともに、知見などソフト面での備えも欠かせない。その上で、釣行前にその河川の防災面での情報が得られれば、安心・安全度はさらに担保される。
予め釣行河川の防災に関わる危険度情報が入手できれば、豪雨などによる沢筋の土砂崩落などを回避することは可能だ。
ハザードマップ
では、河川の防災情報を入手するにはどうしたらよいのか。提案するのは、自治体が作成しているハザードマップ(防災マップ)の活用である。
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(画像=飯能市が発行している土砂災害ハザードマップ(提供:TSURINEWSライター小島満也)、『TSURINEWS』より 引用)
内容として、主に河川の氾濫区域や土砂災害などの発生の恐れがあるエリア、災害発生した際の避難経路、避難場所などが地図上に落とされている。渓流に土砂災害発生の危険性があるのかどうかも示されているので、釣り人が活用しない手はない。
多くの自治体はこのハザードマップを紙ベースで発行しているが、遠方の自治体だと入手に手間がかかる。だが、近年はホームページでも情報発信しているので、釣行予定している河川が所在する自治体を検索し、プランした河川周辺の防災情報をチェックするといいだろう。