クマゲラの生態&分布
クマゲラは雑食性です。主にアリなどの昆虫を中心として食べ、果実などを食べることもあります。クマゲラの繁殖は4月から5月に行われます。繁殖期になると枝のない大樹に穴をあけて巣をつくり、そこで繫殖をします。北海道では主に「トドマツ」や「シラカバ」などの樹木で営巣をします。
クマゲラの天敵であるヘビやクロテンから卵を守るため、10メートル以上高さのある位置に巣をつくります。くちばしを器用に使い、直径約25〜60センチの深さのある穴をあけることが可能です。
クマゲラは波型飛行といって「波を描くようにフワフワ」と飛びます。季節による移動をしない留鳥のクマゲラは、ヨーロッパやアジア(北部)に分布しています。日本国内では北海道が主な生息地です。他にも東北地方のごく一部にのみ生息が確認されています。クマゲラの推定生息数は北海道に約500羽と、東北地方(本州)に100羽程度です。

(画像=『北海道そらマガジン』より 引用)
クマゲラに会いたい!
クマゲラは希少な生きもので、国の天然記念物として指定されています。日本では北海道や東北でしか会うことが出来ません。
昭和45年頃までは北海道にしか生息していないと考えられてきたクマゲラですが、2022年現在では本州・東北地方の「青森県」「秋田県」「岩手県」にクマゲラの姿が確認されています。東北地方では主にブナ林に生息しているとされています。青森県なら白神山地が有名ですね。
一方の北海道では、秋や冬になると市街地でクマゲラに出会うこともあります。クマゲラは基本的に年間を通して観ることが可能です。以下に北海道でクマゲラに会える可能性の高い場所を4つご紹介します。北海道を訪れる際は是非ともクマゲラを探してみてくださいね。
- 野幌森林公園
- 北海道支笏湖(しこつこ)
- 高丘森林公園
- 旭山記念公園