大手グルメサイト『ぐるなび』を運営する株式会社ぐるなびが、会員を対象に「外食の値上げ」に関する調査を実施。今回は、その内容を紹介する。原材料費の高騰や急速に進む円安などの煽りを受け、やむを得ずメニューの値上げを実施している飲食店も少なくないが、消費者はどのように感じているのだろうか。

調査期間:2022年6月3日~6月5日
調査方法:Webアンケート
調査対象:全国
回答者:20代~60代のぐるなび会員1,000名

値上げ実感約7割。半数の消費者が「仕方ない」

ここ1か月の外食の価格については、34.7%が「全体的に値上がりしたと感じる」と回答。「一部の店舗で値上がりしたと感じる(33.7%)」との回答と合わせると、68.4%もの消費者がここ1か月で、外食の値上げを実感している状況が明らかとなった。

一方で、外食の値上がりに関する回答者の気持ちを尋ねた質問では、「値上げはしてほしくないが、仕方がないと思う(54.9%)」との回答が半数を超えている。「昨今の状況からして、値上げは当然だと思う」との回答も17.7%あり、合わせると7割を超える人が飲食店の値上げに対し理解を示している様子がうかがえた。

約7割の消費者が飲食店の「値上げ」を実感。「仕方がない」と理解示す声も
(画像=ぐるなびリサーチ部 調査レポート「外⾷の値上げに関する調査」より、『Foodist Media』より 引用)

値上げでも44.4%が利用頻度変わらず、外食体験を優先か

外食の値上がりによって、今後の利用頻度に変化があるかという質問には、44.4%が「変わらない」と回答。「やや増える」「増える」と回答した人は合計で3.5%、「やや減る」「減る」との回答は合わせて52.1%だった。

外食の利用頻度が「増える」「変わらない」を選んだ理由として最も多かったのが、「外食が好きだから(38.2%)」との回答。この結果に対し、ぐるなびは「外食ならではの“価値”や“体験”を価格よりも優先している人が多いのかもしれない」とみている。

約7割の消費者が飲食店の「値上げ」を実感。「仕方がない」と理解示す声も
(画像=ぐるなびリサーチ部 調査レポート「外⾷の値上げに関する調査」より、『Foodist Media』より 引用)

さらに、物価が上昇するなかで、飲食店に期待することを尋ねた質問では、「ポイントやクーポンなどサービス拡充をしてほしい(42.8%)」との回答が最も多く、消費者がお得感を期待していることが明らかとなった。また、値上げ方法に注目すると、「値上げをせずに、質や量で調整してほしい(10.2%)」よりも「値上げしても、質や量を変えないでほしい(36.6%)」との回答が多かった。この傾向に対し、ぐるなびは「ステルス値上げよりも、質や量の維持を求めている」と考察している。

約7割の消費者が飲食店の「値上げ」を実感。「仕方がない」と理解示す声も
(画像=ぐるなびリサーチ部 調査レポート「外⾷の値上げに関する調査」より、『Foodist Media』より 引用)

今回のアンケートでは、飲食店の値上げに理解を示す消費者が多くいた一方、値上げにより外食の利用頻度が減ると回答している消費者も半数以上いた。飲食店としては、値上げをしても足を運んでもらえる“選ばれる店”となるよう、引き続き工夫を凝らしていきたい。

提供元・Foodist Media

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