クマムシの特殊なタンパク質(Dsup)はDNAに「電気シールド」を提供する
![最強生物「クマムシ」は、DNAに電気シールドを張って放射線を遮断すると判明](https://cdn.moneytimes.jp/600/301/CmuVWdObMTTIWCkuYAWuywqwByVWmjlu/4c076313-7c64-409a-8968-e6c7eaaabb96.png)
(画像=中央の赤いラインがDNAでその周りに2つのDsupが取り囲んでいる/Credit:SCIENTIFIC REPORTS、『ナゾロジー』より引用)
何日にもわたる演算の結果、ダメージ抑制タンパク質(Dsup)は「基本的に無秩序」であり、高い柔軟性を備えていることがわかりました。
またこの無秩序さと柔軟性の高さによって、Dsupは上の図のようにDNAの形状にフィットして結合することができたのです。
![最強生物「クマムシ」は、DNAに電気シールドを張って放射線を遮断すると判明](https://cdn.moneytimes.jp/900/392/ifrvTCsRCIdhLzjGZrBwYzNMNgUoLbRy/bddd9fab-2b29-4187-9a48-f7ab733e4334.jpg)
(画像=DNAは負に帯電する一方でDsupは正に帯電している/Credit:SCIENTIFIC REPORTS、『ナゾロジー』より引用)
さらにDsupの結合によってDNAの周囲には上の図のような特殊な電界線が形成されることが判明しました。
この電界線が電気的なシールドとなり、放射線やフリーラジカルからDNAを電気的に遮断していると考えられます。