そして安楽死論争

安楽死論争といえば、『文藤春秋』2017年3月の「安楽死は是か非か」特集を思い出します。

橋田寿賀子さんがガン専門医、近藤誠医師と対談した記事では、自分から仕事を引けば何も残らない、だがTV環境の変化と仕事仲間の高齢化や引退で、脚本の注文が激減した生きている意味がないという趣旨の発言をしています。この発言は、LGBT差別で物議をかもした杉田水脈議員の「生産性」発言とつながるものです。

ご本人が生きがいがないと言っていて、生きるのが辛いというのをそこまで尻を叩くことを無いと思いますが、そういう私は優生思想の持ち主でしょうか・・・。

介護保険が危ない!

このままでは介護保険が危ない!ということはつまりあなたの親とあなた自身の老後が危ない、ということです。あなたの子どもの人生も危ない、ということです。事業者とワーカーの将来も危ないということです。おひとりさまが安心して家に居られる社会、というのは、子どもが親を安心してひとりで置いておける社会、ということにほかなりません。

しかし、無い袖は振れないと思います。国民負担率現役世代の負担は、そろそろ限界のはずですが・・・。今の給料からさらに多くが社会保障費に回されても・・・。

わたしがメディアの関係者にお願いしているのは、「おひとりさま」のネガティブな姿ばかりでなく、ポジティブなロールモデルを示してほしい、ということ。

おひとりさまで逝けるということはぜいたくなことだと思いますが・・・。ある限られた世代にしか許されないような気もします。でも、元気なうちに考えておきたいですね。お金というより、晩年をどう過ごすかということを。

それにしても、上野先生はあいかわらず無敵です。

文・アゴラブックレビュー/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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