「孤独死して発見される」のが怖い人へ
孤独死したひとびとは、生きているうちから孤立した生を送っています。孤立した生が孤独死を招くので、生きているあいだに孤立していなければ、孤独死を怖れることもありません。女おひとりさまには、怖れる理由は何もないといえます。なぜなら女おひとりさまは、男おひとさまと違って、友人ネットワークを確保しているひとが多いからです。
なんとも、コミュニケーション強者の論理に聞こえますが、私のような男性には厳しい意見です。
これもふしぎでしかたがないのは、主婦は社会人と呼ばれず、会社員は社会人なのに、長年社会人をやってきた男性が身に付けてきた「社会性」って、老後には何の役にも立たないのだろうか、という疑問です。男性がやってきたのは「会社人」であって「社会人」じゃないんだよ、というひともいます。
もう、男性は言われたい放題です。なんだか読んでて辛くなってきました。
「おひとりさま認知症者」の機嫌がよい理由
「家族がいる場合とは異なり日々叱られ続けるストレスはきわめて少ないとあって、独居の認知症患者さんの方が周辺症状が穏やかで機嫌よく暮らしておられるということでした(もちろん個人差はありますが)。
認知症者が独居の在宅で暮らせるかは、生活習慣が維持できなくなっても、訪問介護に入ってもらえば食事も入浴もできるそうです。なじみのあるヘルパーさんなら、施設のように抵抗することもありません。こうして、独居の認知症の高齢者を、在宅のまま見送ったという事例も耳にするようになりました。