天塩川支流でイトウを狙う
6月1日(水)の朝まで降り続いた雨だったが、なんとか小降りになる。しかし天塩川中流域は濁り増水している。「この流れでは無理だ」と、友人は支流を案内してくれた。
イトウは底流しが基本。まずは友人がルアーで手本を見せてくれた。友人はポイントの見きわめが早く、あっという間に50cmほどのイトウをキャッチ。さっそく私も本流竿を伸ばし、挑戦する。
1時間ほどポイントを探しさまよった。川底は泥炭で、一歩一歩シューズが埋まる感覚、いわゆる湿原を流れているイメージ。するとやっとアタリが出た。掛かってきたのは大きなウグイ。この魚がイトウの存在を知らせるサイン。ウグイはイトウのエサなのだ。単純明解だ。
50cm級イトウ登場
ハリに太いミミズを4本房掛けにして、オモリが底を転がるようにゆっくり流れに乗せるとヒット。すごい重量感だ。体を大きくくねらせる迫力のファイトに圧倒されてしまう。しかしサイズは小型の50cm級で難なくゲット! 野性のイトウは保護すべき種なので、丁寧に扱ってリリースした。
湿原の原野を掻き分け上流へ進んだ。川にヤナギの枝が覆い被さるポイントで、友人が「ここはルアーで狙いにくく、エサ釣り有利だ」と勧めてくれる。
枝に引っ掛けないよう注意して流すと、鈍いアタリで目印が止まった。大きくアワせると、根掛かりしたかのような重量感。その直後、黄色っぽい巨大な魚体が姿を現した。「うわ、きたっ!」