水を沸騰させてから、飲みやすい温度にした「白湯」は、健康や美容に対して良い効果をもたらす飲み物として習慣づけている方も多いでしょう。今回は、白湯の効果や正しい作り方、継続しやすいアレンジなどについて詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしながら「白湯習慣」を始めてみてください。
「白湯」とは
白湯(さゆ)とは、何も混ざっていない水を沸かしただけのお湯のことで、沸騰させた状態から飲みやすい温度まで冷ましたものであり「湯冷まし」と呼ばれることもあります。使用する水は、市販のミネラルウォーターでもウォーターサーバーの水でも、水道水でも良いとされています。
温度に関しては、基本的に沸騰したての熱湯のことは白湯とは呼ばないため、50度前後まで冷めているお湯が望ましいでしょう。熱さを感じることなく飲めるお湯を一般的に白湯と言います。
白湯の効果
まずは、白湯を飲む習慣をつけることでもたらす効果について解説していきましょう。白湯は、健康にも美容にも良いとされており、ダイエットやスキンケアの成果を底上げしてくれる可能性もあります。
効果①基礎代謝が上がる
白湯を飲むことで、身体全体が温められ血行が良くなります。血行が良くなると基礎代謝も上がりやすくなるため、脂肪燃焼率が高まります。基本的には、内臓の温度が1度上がると基礎代謝は約10~20%上昇すると言われているので、痩せやすい体を作るために非常に重要なのです。
健康のために体重を維持することを心がけていたり、ダイエットを行っている方は、代謝アップで体重の減り方も変化します。なかなか体重が変わらないと悩む方は、一度白湯を飲む習慣を身につけてみるのも良いでしょう。
効果②血液中の老廃物を少なくする
白湯を飲むことで胃や腸などの内蔵が温まると、働きが活発化して消化や老廃物の排出を促してくれます。水分を取ると排尿回数が増え、腸が活発に動くと排便頻度もアップするので、自然と老廃物を外に出すことに繋がるというわけです。
そうすると血液中の老廃物も減っていき、健康的な体を作るとともに、肌荒れやニキビなどの肌トラブル、乾燥なども改善されて美容の面でも高い効果をもたらします。スキンケアも大切ですが、まずは身体を健康的な状態に保つことが大切です。
効果③体が凝りにくくなる
そもそも、肩こりや腰痛が起こりやすい方は、体が冷えて血流が悪くなり筋肉が凝り固まることが主な原因だと言われています。つまり、血行を良くする効果のある白湯を飲む習慣をつければ、体の凝りを改善することにも繋がります。
特に、ただでさえ寒さで体が冷えやすい冬場は、肩こりや首こり、腰痛などを訴える方が非常に増えます。そんな時は、全身を温めてくれる白湯を飲むことで、ある程度凝りによる痛みも改善できるでしょう。
効果④体の冷えを改善する
真冬は気温の低下により体が冷えるため、自ら体を温めようと温かいものを飲んだり温かい服装を心がけたりしますが、意外な落とし穴が夏場のクーラーです。外が暑いからと言って一日中冷房の効いた部屋にいると、手足から冷えていってしまいます。
また、暑さをしのぐために冷たい飲み物をたくさん飲んだりアイスを食べたりすると、胃腸まで冷やしてしまうのです。そうすると結局体は冬場と変わらない状態になっていくので、体を冷やしすぎないように、夏場でも白湯を飲むようにすると体の冷えを改善できます。
効果⑤精神を安定させる
白湯は、自律神経の乱れを改善する効果もあると言われており、ストレスなどで乱れやすい自律神経のバランスを整えてくれます。それにより、イライラやモヤモヤなどが自然と解消され、精神的にも安定しやすいでしょう。
また、水分摂取量の増加は仕事や勉強のパフォーマンスをアップさせるという研究結果も報告されており、記憶や計算のテスト成績は、水分不足で悪化するという結果も出ています。最近ストレスが溜まっていたり、集中力が低下しているという自覚を持つ方は、毎日白湯を飲んでみると何か変わるかもしれません。