OMOとは「Online Merges with Offline」の略語のことであり、日本語に訳すと、オンラインとオフラインを掛け合わせることを指します。主に小売業界で注目され、実店舗でのスマートフォン決済から商品とお客様のIDを紐付け、購入翌日からおすすめの商品をメールでレコメンドする、といったことが代表例です。
近年、実店舗を運営している方もWebマーケティングに力を入れているものの、なかなか良い成果に結びつかないケースが多く見られます。そういったケースであっても、OMOに力を入れることで、現状よりも良い成果に結びつく可能性が高まります。
そこで本記事では、OMOの概要を解説するとともに、OMOと混同されやすいO2Oやオムニチャネルとの違いを解説します。また、OMOで売上を伸ばすための方法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
OMOとは
OMOとその他の違い
・O2Oとの違い
OMOとは
まずは、OMO(Online Merges with Offline)の概要から解説します。OMOとは、オンラインとオフラインを掛け合わせることであり、主に小売業界で注目されています。具体的には、ECサイトと実店舗の垣根をなくした施策を実行し、ユーザー(消費者)視点で、体験価値を最大化することを目的に行われます。
OMOの代表例としては、実店舗でのスマートフォン決済が挙げられます。アパレルショップで試着した商品を、そのままスマートフォン決済で購入したとします。この際、商品とお客様のIDを紐付け、購入翌日からおすすめの商品をメールでレコメンドしたり、クーポン情報を配信したりできます。つまり、OMOを活用することで、オンラインとオフラインを掛け合わせた施策を講じられるようになるのです。
なお、OMOは元GoogleチャイナのCEOである「カイフ・リー氏」が提唱したと言われています。実際にOMOを駆使することにより、売上が20%以上向上した事例も見られます。
OMOとその他の違い
先ほど、OMO(Online Merges with Offline)の概要を解説してきました。一方で、O2Oとの違いが分からない人は多いかと思います。ここでは、OMOとO2Oの違いを解説します。
O2Oとの違い
O2Oとは「Online to Offline」の略語のことであり、オンライン(インターネット上)の情報をきっかけに、オフライン(実店舗)への来店を促す施策、考え方を指します。たとえば、ユーザーの位置情報を基に近隣店舗のクーポンを配信したり、InstagramやTwitterなどのSNSからセール情報を配信したりして来店を促します。
OMOは、あくまでオンラインとオフラインを掛け合わせた施策のことを指すため、OMOは双方向の施策であり、O2Oはオンライン→オフラインと一方通行の施策になります。ただし、どちらの施策が絶対的に正解というわけではありません。あくまで、どちらの施策も実行した後に、より成果や売上につながる施策を実行することが大切です。