1.入力速度が速い
まずタッチタイピングを身に付けることによる1つ目のメリットは「速い」ということです。
筆記は必ずしも速ければ良いとは限りません。限界を超えた速記は文字の丁寧さに欠け、何を書いているのかが後で読みづらくなってしまいます。つまり、手書きで記録を取る場合は、自ずと速度に限界があるということです。
しかし、キーボード入力は違います。キーボード入力が速くても字が汚くなることはありませんから、タイプミスがない限りにおいては「速ければ速いほど大正義」ということになります。日々、ブログやSNSでの情報発信、メールでの問い合わせ回答などでも圧倒的な速度差がつくのは明白です。
筆記速度は人によって大きな差がつくことは少ないですが、キーボード入力なら4倍、5倍の入力速度の差が出ます。この差はそのまま仕事の生産性に直結するのです。例えば同じ文章の出来栄えなら、入力が4倍速い人は、遅い人の4倍の量のアウトプットができるわけです。
入力が速いのは、単にたくさん文章を書くことができるというだけではありません。私はセミナーや打ち合わせの場では、相手の話をリアルタイムにキーボード入力しながらに臨むので、話し合いが終わったら後は少し体裁を整えることで完璧な議事録に仕上がります。改めて文章に起こす時間を設ける必要がありませんから、とても効率的且つスピーディーです。しかし、キーボード入力が遅い人は手書きによる記録や音声録音、動画録画などに頼らざるを得ませんから、その場を離れた後に改めて記録を仕上げる時間が必要となります。タッチタイピングは速ければその分、より生産性が高まるのです。
2.入力疲労がない
タッチタイピングのメリットは速いということの他に、「疲れない」というものがあります。
自己流でのキーボード入力は特定の指に極端に負担をかけ、視線もキーボードとモニターを頻繁に往復するので、とにかく疲労がたまります。タッチタイピングが出来ない人が入力に疲れている間に、タッチタイピングが出来る人は疲れ知らずでガンガンアウトプットができるので、その生産性は雲泥の差となって現れます。タッチタイピングは10本全ての指をまんべんなく使い、ムダな視線移動も少ないので肩こりも抑えることが出来るのです。そして疲れませんから、入力ミスも少なくて済みます。