モデルナCEOは、莫大な利益を得ている

それにつけても不愉快なことがあります。

それは、モデルナCEOの泣き言はたしかに企業業績については当てはまりますが、当人は絶対にこんなに株価が上がるほどの業績はついてこないと知っていて、自社株が急上昇していてた頃に、みごとなタイミングの吹き値売りで巨額報酬を得ていることです。

金融市場が暴風雨に見舞われる中、必死に製薬資本に奉仕するアメリカの歪んだ医療行政
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

取得価額はほとんどタダみたいなものですから、まだ株価が400ドル以上だったころに売り払った1回目の売りだけで数億ドルの利益を得ていたでしょう。

2回目の放出による80億ドル弱から35億ドルまでの急傾斜は、売って代金を回収した分と、株価下落による評価損が相まっての激減でしょう。

しかし、その株価下落は「CEOでさえ売りに回っているのだから、今後の上昇は期待できない」と手仕舞い売りをした投資家も多かったはずですから、自業自得と言えます。

こんな強欲な人間をもっと儲けさせてやるために、何十万人、何百万人の乳幼児を死や一生残るかもしれない障害の危険にさらすとは、開いた口がふさがらないほどひどい医薬品行政です。

最後にたった3%に過ぎないかもしれない良心的な学者や知識人も、なんとか情報発信をしていることをご紹介したいと思います。

金融市場が暴風雨に見舞われる中、必死に製薬資本に奉仕するアメリカの歪んだ医療行政
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

どうか、ひとりでも多くのアメリカ国民にこうした声が届きますようにと願わずにはいられません。


編集部より:この記事は増田悦佐氏のブログ「読みたいから書き、書きたいから調べるーー増田悦佐の珍事・奇書探訪」2022年6月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「読みたいから書き、書きたいから調べるーー増田悦佐の珍事・奇書探訪」をご覧ください。

文・増田 悦佐/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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