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日本の食虫植物
食虫植物3選と育て方

日本の食虫植物

日本でも、多くの食虫植物が生息しています。

モウセンゴケ

あやしい…でも惹かれる。「食虫植物」の世界
(画像=トウカイモウセンゴケ / Credit: ofugutan / トウカイモウセンゴケ、『ナゾロジー』より引用)

こちらは、トウカイモウセンゴケです。本州の北陸、東海、中国地方、そして四国の日当たりのいい湿地で見られます。ほかには、ナガバノモウセンゴケ、コモウセンゴケ、イシモチソウなど、北海道から沖縄までモウセンゴケの仲間は生息しています。

ムシトリスミレ

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(画像=ムシトリスミレ / Credit: ofugutan / ムシトリスミレ、『ナゾロジー』より引用)

ムシトリスミレは北海道から四国の高山に生息していて、「スミレ」のような可憐な花が咲きますが、タヌキモ科です。モウセンゴケのような粘着式で、葉っぱに虫が捕まっています。

タヌキモ

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(画像=タヌキモ / Credit: Wikipedia / タヌキモ、『ナゾロジー』より引用)

タヌキモは南極を除く世界中に生息する水生植物です。花がきれいなので、観賞用にビオトープに用いられていることもあります。

あやしい…でも惹かれる。「食虫植物」の世界
(画像=タヌキモの捕虫嚢 / Credit: Grant Heilman/Encyclopædia Britannica, Inc. / タヌキモの捕虫嚢、『ナゾロジー』より引用)

虫を捕獲する方法は、高機能な「吸引式」です。茎や塊茎(かいけい)にできる豆のような捕虫嚢は、普段は減圧状態で口が閉じていますが、微生物が口のドアにふれると1/10〜1/40秒で水ごと微生物を吸い込みます!そして、消化酵素や細菌で分解し、栄養分を吸収します。

ムジナモ

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(画像=ムジナモ / Credit:The Aquatic Plant Society、『ナゾロジー』より引用)

ムジナモは水面に浮かぶ水草で、1属1種の珍しい植物です。日本では天然記念物で、そのほとんどが埼玉県にある羽生水郷公園内の宝蔵寺沼に自生しています。

モウセンゴケ科ですが、ハエトリグサと同様に捕虫器が二枚貝のようになっている「閉じ込み式」です。しかし、動物プランクトンが1回触れただけで1/50秒で閉じ、スピードは上です。

食虫植物3選と育て方

不思議で面白い食虫植物を知ると、ぜひ家で育ててみたい!となるのでは?そこで、人気の食虫植物3つの育て方を紹介します。

ハエトリグサ

あやしい…でも惹かれる。「食虫植物」の世界
(画像=ハエトリグサ2 / Credit: ofugutan / ハエトリグサ、『ナゾロジー』より引用)

ハエトリグサは暑さに弱く、寒さに強いです。夏は半日陰で、それ以外の時期は日当たりがよく、風通しの良い場所で育てましょう。水やりは、浅い皿に水を入れて鉢を置いて吸水させて土が湿った状態を保ちます。

そして重要なのが、触らないこと!つい動きが見たくてやりがちですが、ハエトリグサにとってはものすごくエネルギーを使うこと。触りすぎると枯れてしまいます。

ウツボカズラ

あやしい…でも惹かれる。「食虫植物」の世界
(画像=ウツボカズラ / Credit: Ofugutan / ウツボカズラ、『ナゾロジー』より引用)

ウツボカズラは春から秋は日当たりのいい場所に。夏は明るい日陰がよく、気温が30度になったら風通しのいい場所に移動させます。また、気温15度以下になったら室内に取り込みます。

水やりは、土の表面が乾いていたらたっぷり与えますが、冬はひかえます。また、空中湿度も好むので、1年中霧吹きをかけるといいそうです。

サラセニア

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(画像=サラセニア / Credit: Ofuguatn / サラセニア、『ナゾロジー』より引用)

サラセニアはウツボカズラと同様に「落とし穴式」の食中植物で、多様な柄や形状が人気です。

日当たりのよい場所に置き、土はいつも湿っている状態にします。しかし、筒状の葉の中に水が入らないよう注意です。

水やりは水を張った皿の上に鉢を置きますが、夏はお湯にならないよう、ぬるくなったら水を換えましょう。温度は5度から30度が適温です。

いずれも、食虫植物は栄養の乏しい環境に住んでいるため、肥料は不要です。また、光合成で栄養をまかなえるので、無理に虫を与えるのはやめましょう。