こんにちは!肥後庵の黒坂です。

Books&Appsで140万PVものアクセスを叩き出している、とてつもない人気記事「知的であるかどうかは、五つの態度でわかる」を見直してみました。最初にリリースされたのは2015年とかなり前ですが、未だに同サイト内でアクセスランキング1位という「お化け記事」です。

今回はこの記事の内容を引用しながら知的な人がとる5つの態度について取り上げたいと思います。

知的な人は異なる意見から学ぶ

知的な人は異なる意見を尊重するが、そうでない人は異なる意見を「自分への攻撃」とみなす

とあります。知的で冷静な人は自分と異なる意見を持っている人の考えを尊重し、傾聴の姿勢を見せるが、そうではない人は「攻撃を受けた」という解釈になると述べています。

多くの人は「自分は正しい」という前提に動いています。ですが知的な態度の人は「自分が認識している世界はあくまで主観であり、世界は多様であるから異なる意見を持つものは当然に存在する」ということを「知識」として持っています。であるからして、相手の意見を尊重する態度に繋がるわけで、これは知性がなければ出来ない行動です。

一方で知的な態度でない人についていえば、自分と同じ意見を持っていない相手を「驚異」と見做します。自分と異なる意見を突きつけられた場合、感情的にムカッと来て思わず反論してしまうのです。人間は感情的に行動し、論理的にその行動を正当化する傾向があります。知的でない人は感情的に腹を立てて、「あのような物言いをするような人のいうことなど正しいわけがない!」と論点のズレた人格攻撃を展開してしまったりするものです。

また、自分と同じ意見からは得られるものは少ないですが、異なる意見からは多くを学ぶことが出来ます。相手が自分と違った意見を持っているケースに遭遇した時は成長のチャンスになるわけです。知的な人とは成長意欲の高い人たちですから、自分とは異なる意見に対しても温和に受容することで、彼らはますますその知性に磨きをかけることになるわけです。

知的な人は未知との遭遇を喜ぶ

知的な人は、わからないことがあることを喜び、怖れない。また、それについて学ぼうする。そうでない人はわからないことがあることを恥だと思う。その結果、それを隠し学ばない

世の中のすべてを知る人間は存在しません。知識や情報はまさに膨大であり、歴史とともにどんどん分野の細分化がなされています。「2020年にはわずか73日間で医学知識は倍になる」という見積もりをする研究者もおり、科学の進展とともに世の中の知識や情報量はどんどん増えています。このような社会では、幅広く薄く知っている「雑学王」より、特定分野を深く知っていることで「その道の専門家」として価値提供をしてお金を得ることが出来ます。

世の中の知識や情報は一人の人間が理解出来る分量ではない、という現況を把握していれば、知らないことは恥ではないという結論にたどり着きます。否、上へ行くほど世の中の広がりを感じるので、「自分が知ることが出来る知識や情報には限界がある。知らないことは実に多い」と謙虚さを覚えるわけです。また、知的な人は「必要なことはその都度、学べばキャッチアップ出来る。」という自身の知性への自信があります。

反面、知識を持っていない相手に対峙した時に「えー?こんなことも知らないのか?」という言葉が出てくるのは極めて稚拙な反応であり、世界の知識や情報量を把握していない態度を露見してしまっていると感じます。そして「新しいことが出てきてもついていけない」という自信のなさでもあると思うのです。

この態度にもまさに知性の有無が出てしまうと思います。