数あるトレーニングマシンの中でも背中のマシンはラット系、ロウイング系など種類が豊富。だからこそ、マシンの意図をしっかりと読み解いて適切な使い方をしなければ、例えば「広背筋下部を狙いたいのに大円筋に効いてしまう」なんてことにもなりかねない。ポイントは「軌道」「グリップ」「シート」「足の位置」。今回から、背中のトレーニングにおける最大限の効果を得るための方法を鈴木雅が解説する。
取材・文:藤本かずまさ 撮影:北岡一浩
ロウイングのマシンには膝を伸ばして座りフットプレートに足を置いて行うものもあれば、チェストパッドが付いていて足を床につけて行うものもある。動作としては同じロウイング動作になるが、これらのマシンの特徴によって効かせやすい部位も変化してくる。また、チェストパッドが付いているタイプのものでも、軌道が異なれば当然、刺激が入る部位も異なる。ここではロウイングのマシン使い分け、またノーチラスとPRIME のそれぞれの特徴について解説する。
チェストパッドがないタイプ
動作では股関節から動き、広背筋を起始部から動かしやすい。広背筋全体を収縮・伸長できる。
チェストパッドがあるタイプ
胸椎を屈曲・伸展でき、僧帽筋下部、中部に効かせやすい。