良型のマダイゲット
その直後に今度は妻にヒット。「うわっ!すご!ひぃ……」と繰り返し言いながら必死でやり取りしている。今度は筆者がタモを構えながら「魚が船下に潜りこまない様に気を付けて」とアドバイスを送る。二人で「ピンク(真鯛)でありますように!」と言いながら浮いてくるのを待つ。何が浮いてくるか分からないこの間がボート釣りの魅力の一つでもある。
水面を覗き込むと遂に魚体が現れた。「ピンク!ピンクだ!」と私が言うと妻は「ヒャー、キャー、すごーい」と雄叫びを上げて大興奮。無事にタモで取り込むとさらに妻は「ウヒャヒャヒャヒャヒャ」と笑いが止まらなかった。筆者もポイント選びが的中したことと、何より釣りたてのマダイの刺し身で冷酒が飲めると思うと最高の気分だった。
二人で綺麗な魚体にしばらくの間うっとりしてしまった。

(画像=夫婦水入らずで過ごす「釣り休日」 2馬力ボートでマダイ手中【静岡】念願のマダイをゲット(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)、『TSURINEWS』より 引用)
再び大物の手応え
そのおよそ1時間後再び筆者にヒット。先ほどバラした魚よりもさらに強い引き込みで小型の両軸リールでは巻けない。妻も心配そうにタモを構えている。
「参ったな……」と思いながらも、軟らかいロッドの性能を活かして魚の強烈な突っ込みをサオでためてリールのドラグで何とかイトを切られないように耐えながら魚の抵抗が弱まった時に慎重に少しずつ巻き上げてくる。がしかしあと少しと思った残り8mまできたところで急に軽くなった……。またしても大物をバラしてしまった。その格闘およそ5分。自分の釣り人生の中で一番の手応えだったので残念極まりない。
二度のバラシに「もしや!?」と思いハリ先を爪に当ててみると、やはり滑る。ハリ先が甘くなっていたのがバラシの原因と確信。遅くとも一度目のバラシの後に確認しておくべきだったと反省。
その後は妻がマルアジとイトヨリを追釣して10時45分に沖上がりにした。