目次
3. 釧路のグルメ
4. 釧路から足をのばして観光

3. 釧路のグルメ

3.1 炉端焼き(ろばたやき)

釧路は、漁業が盛んな街ですから魚介類をはじめ、肉・野菜などを炭火で焼く"炉端焼き"が思い浮かびます。炉端焼きは釧路が発祥の地とも言われ、市内中心部の末広町を中心とする繁華街へ行くと、炉端の元祖と言われるお店や、地元の人達が通うお店などが多く見られます。もちろんそういったお店を訪れるのもいいですが、一見さんはなかなか入りづらい雰囲気がありますよね。そんな方には釧路フィッシャーマンズワーフにある「岸壁炉ばた」がおススメです。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

釧路川沿いに大きいテントのような建物があります。この「岸壁炉ばた」は5月から10月の間の営業で、観光客だけでなく地元の人たちもたくさん利用するお店です。雨の日でなければ中の雰囲気を外から見ることができ、初めてでも入りやすいお店です。システムは、席に案内された後、先にチケットを購入(@1,000円)して、店内に4カ所あるお店より好きな具材を買い求め、座席では目の前の網の上で、購入してきた具材を自分で焼くスタイルです。肉・いも餅や焼きおにぎりなど、豊富に揃っているので、好きなものを好きなように食べられます。

魚の焼き具合がわからなければお店の人に聞くと、親切・丁寧に教えてくれます。またアルコールやソフトドリンクなどの飲物も販売しているので、ここで全部事足ります。

観光客から地元のサラリーマンから女性まで、大人数から少人数まで気軽に入れます(混雑状況によっては相席になりますが、それはそれで仲良くなれます)。釧路川の向こう岸になると地元客が多い炉端もありますが、慣れてきたら本格的な炉端店にもチャレンジしてみるのもいいかもしれません。滞在中に、色々な炉端店を巡るのも楽しいです。

3.2 お寿司

釧路グルメでは炉端焼き以外にもお寿司・そば・ラーメンがあげられます。

お寿司は繁華街に行くと立派なお店もありますが、気軽に食べたい人には回転すしがお勧めです。地元の方でいつも賑わっているお店もあります。回転すしと言っても北海道の回転すしのレベルが高いことは有名で、釧路では「なごやか亭」と「まつりや」の2つのお店が、2トップです。人気店なのでお昼時や夕方になると行列が出来ます。入店して席に座ると、目の前のレーンにお寿司がまわっていますが、ほとんどの方が用紙に書いて注文し、職人さんが目の前で握って出してくれる通常のお寿司屋さんみたいです。握りたてのお寿司はネタも大きく、味もおいしいです(ほんとうに)。こちらもぜひ味わってもらいたいですね。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)
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(画像=『たびこふれ』より引用)

3.3 釧路ラーメン

釧路は麺類も人気です。「釧路ラーメン」もそのひとつです。釧路ラーメンは昔ながらの中華そばのようであっさりとした味です。最近はあっさり味よりこってりしたラーメンを好む傾向もありますが、やはり釧路に来たら、釧路ラーメンを食べて頂きたいです。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

3.4 そば

また釧路はそばでも有名です。街を歩いているとそば屋さんが多いことに気づくでしょう。釧路のそばはお店によりますが、和そば風なものではなく、クロレラ入りの緑色に近い色で、茶そばのような感じなので知らない人は最初にまず驚きます(ただすべてのそばが緑色ではなく、更科そばのお店もあります)。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

3.5 鉄板スパゲティ

また、スパゲッティも人気メニューのひとつです。釧路は冬の寒さが厳しいい地域です。そのためスパゲティもお皿に盛り付けてもすぐさめてしまうことから、鉄板で供される形が定着して、「鉄板スパゲティ」という名前のメニューとして出されています。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

中でも、鉄板スパゲティの名店として、地元で昔から親しまれている「レストラン泉屋」のメニュー「スパカツ」がとても有名です。「レストラン泉屋」を初めて訪れる人の多くが、この「スパカツ」目的で訪れます。「スパカツ」はその名の通り、スパゲティ&カツの略語で、ミートソース風なスパゲティにトンカツがトッピングされたものを鉄板に乗せて供されます。このお店のスパゲティは「スパカツ」以外も鉄板で供されますので、ぜひ一度試されてみてはどうでしょうか。

他にも鶏のから揚げである「ザンギ」やサンマ寿司を網で焼いた棒焼きサンマ寿司のような形の「さんまんま」の味覚も楽しめます。

4. 釧路から足をのばして観光

4.1 釧路湿原

釧路の周辺観光として、絶対にはずせない観光地は釧路湿原です。釧路湿原は28,788ヘクタールの広さを持つ日本最大の湿原で、昭和55年には日本初のラムサール条約に登録され、その後国立公園に指定されました。観光の仕方としては展望台からの景色を楽しんだり、電車からの風景を楽しんだり、散策コースもあります。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

展望台は、細岡展望台、サルボ展望台、コッタロ展望台などがありますが、個人的には釧路市展望台からの景色がお勧めです。建物の形が湿原の植物のヤチボウズをモチーフにしており、2階には湿原についての説明表示、3階もしくは屋上に上がると釧路湿原の広さを見て感じることができます。この展望台の近くには林の中に木道が設置されており、一周約60分で歩けるサテライト展望台への散策も可能です。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

ほかにも湿原の楽しみ方としてはJRが夏場を中心に運行している「くしろ湿原ノロッコ号」から湿原をみたり、途中下車をして細岡展望台からの釧路川が流れる湿原風景を見たり、サルボ・コッタセなどの展望台を巡ってみるのも良いでしょう。

あと、キュラタン岬・宮島岬などを専門的な湿原ガイドを歩くのも楽しいですし、気楽に歩きたい方には温根内木道を散策するなど、釧路湿原の楽しみ方はよりどりみどりです。

4.2 阿寒湖

釧路湿原は国立公園ですが、釧路周辺には阿寒・摩周国立公園や足を延ばせば知床国立公園へも行くことが可能です。

阿寒・摩周国立公園は北海道内でも人気の温泉の阿寒湖畔温泉があり、阿寒湖湖畔には多くの大型ホテルが並び、周囲にはアイヌコタンをはじめ木彫り製品などを多く取り扱うお土産店で賑わっています。阿寒湖といえば、やはりマリモの里として知られており、チュルイ島ではマリモを展示観察することもできます。阿寒湖の周辺には雄阿寒岳に雌阿寒岳、阿寒富士などもあり、美しい風景をご覧いただけます。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

4.3 摩周湖

また、北海道で最も有名とも言える「摩周湖」は、霧に覆われることが多いと思われがちですが、決してそういうことはなく(夏はやや見えない日は目立ちますが・・・)、その風景は旅人たちを楽しませてくれます。ただ訪れた人は「霧の摩周湖」を想像されてますので、売店には摩周湖の霧が入っている缶詰が販売されています。かつては透明度が世界一でもあった神秘的な湖、ぜひ訪れていただきたいところです。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

4.4 屈斜路湖

あと屈斜路湖も外せない湖です。日本一のカルデラ湖でもあり、広さは阿寒湖・摩周湖よりもずっと大きく、とりわけ美幌峠より眺める屈斜路湖の風景は、まさに絶景です。湖畔を掘ると温泉がでる砂湯もあり、幻の生物のクッシーもかつては話題を集めた湖。釧路より足を伸ばすことで屈斜路湖の自然の景色を堪能できます。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

釧路からはやや遠くなりますが、世界遺産「知床」や、日本最東端の地「納沙布岬(のさっぷみさき)」へも訪れることできます。さらに言えば、網走や襟裳岬へも、近年人気の十勝地区のガーデン街道などへも出掛けられます。移動手段としてはレンタカーを借りて出かけることをお勧めしますが、公共交通機関で行ける場所もありますので、そのルートを調べることも旅の楽しみと言えるでしょう。

4.5 ぜったい経験してみて!釧路川カヌー体験

釧路の観光の中で特に人気が高いものに「釧路川のカヌー体験」があります。日本一の広さを持つ釧路湿原。その東部を流れるのが屈斜路湖を源流とする釧路川。人気のカヌー体験はその釧路川をゆっくりと下っていきます。

この日体験したカヌーは早朝カヌー体験でした。釧路市内を出発する頃はまだ暗く、日の出前。10月なのに気温も5~6度といった冷え込みの中、カヌー会社の車がホテルまで迎えにきてくれました。カヌー体験の場所に行く途中に事務所に立ち寄り、防寒着を貸してもらい、いざ釧路川カヌー体験の乗り場に移動。乗り場ではカヌー体験の準備をされていました。そして準備が整い、いざ出発!

カヌーというと一人で乗って自分でオールを使い、進んでいくといったイメージを持っていましたが、今回のカヌー体験は2つのカヌーを横に並べた状態のもので、カヌー初心者でも船が安定し、安心して乗れました。また、一人で乗るわけでもなく、インストラクターも同乗しますので、自分で漕がなくても、インストラクターに任せて景色を楽しむことができます。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

朝、気温が低く、川の水温の方が高いと朝もやで霞がかった状態でカヌーがスタートします。カヌー初心者だとこの時点でも楽しく、同乗者と話したくなるかもしれませんが、大きな声は厳禁なのです。なぜならすぐ近くに「たんちょう」や「エゾシカ」等の野生の動物がいるかもしれないからです。実際、出発直後に「たんちょう」の姿が見ることができました。たんちょうは非常に警戒心の強い動物で、カヌーが近づくとすぐにその場を離れてしまうことも。今回見たたんちょうもすぐに遠くにいってしまいましたが、飛び去るところ、間近に見ることができたのはよかったです。静かな湿原を、ゆっくりと川の流れにまかせて下る中で、小鳥の鳴き声が聞こえ、穏やかな時間が流れます。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

ゆるやかに蛇行する釧路川を進むと、大きく立派な角をもつ雄のエゾシカの姿も見えましたが、こちらに気が付くとスッと姿を隠すかのように、森の中に消えていきました。インストラクターさんによるとエゾシカは雌よりも雄の方が他の動物に狙われやすく、より警戒心が強いということです。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

だんだんと周囲が明るくなってくると、肌寒かった気温がほんのりと暖かさを感じ始め、霞がかかっていた東の空に朝日を見ることが出来ました。カヌーを楽しみながらの日の出は本当に印象に残るものでした。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)
新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

船の操縦はインストラクターさんに任せっきりでしたが、寒さを感じたら、オールを使って漕ぎ、体を温めます。これも貴重な体験でした。

新しい旅のカタチ「北海道 釧路長期滞在の旅」で体験できること
(画像=『たびこふれ』より引用)

前方に岩保木水門が見えたらそこがゴール!約8km、約90分のカヌー体験も終了です。けっこう長いと思っていても、あっという間に到着しました。ちなみに到着地の岩保木水門は現在使われておらず、昔の水門です。さて最後にカヌーを降りるときは要注意!座ったままで過ごしていたので、足がもつれて転ぶ人もいるそうです。

カヌー到着後、JR遠矢駅まで車で送ってもらい、そこでカヌー体験は終了です。今回は駅で温かいコーヒーを出してもらい、冷えた体は温まりました。そしてお世話になったカヌー会社の方と別れて、電車で釧路駅へ。釧路駅までの電車はかわいく一両編成でした。

朝早く眠たい中で始まる、早朝カヌー体験はとても楽しく満足のいくものでした。釧路に戻っても、まだ朝の8時!和商市場で朝食を食べても、その1日はまだたっぷりと時間があります。早朝のカヌー体験はその後の時間も有効に使える、すばらしい体験でした。