注目のダークストアも移動型に!?

そうした街の変化の一つに、小売・流通業界と関係のある興味深い動きがある。それは某社とテスト中だという移動型のダークストアだ。「ダークストアの需要が過密する首都圏エリアは、倉庫の地代家賃も高い。そこで注文が集中する夕方などだけ、商品を積んだトラックを一定時間、提携する首都圏エリアの空き地に停め、そこを拠点にデリバリー配送する試みを行っています。まだ採算性を含めて試運転中ですが、注目しています」(森口氏)

このように同社が提供する店舗型モビリティが、必要なサービスを必要な時間だけ、必要な場所へ出向いて提供する、“動くハコ”だと考えると、可能性は計り知れない。

空き地活用、集客、地方創生、そして自店では賄えない商品やサービスを必要な時だけ提供できるなど、店舗型モビリティが街にイノベーションと豊かさをもたらせている。

提供元・DCSオンライン

【関連記事】
「デジタル化と小売業の未来」#17 小売とメーカーの境目がなくなる?10年後の小売業界未来予測
ユニクロがデジタル人材に最大年収10億円を払う理由と時代遅れのKPIが余剰在庫を量産する事実
1000店、2000億円達成!空白の都心マーケットでまいばすけっとが成功した理由とは
全85アカウントでスタッフが顧客と「1対1」でつながる 三越伊勢丹のSNS活用戦略とは
キーワードは“背徳感” ベーカリー部門でもヒットの予感「ルーサーバーガー」と「マヌルパン」