こぼれ話:こんな応募だと嬉しい!
記事中では、「こういう応募はちょっと……」なケースをお届けしましたが、せっかくなので、「こういう応募は嬉しい!」というメッセージもご紹介します。
あくまでも個人的な意見ですが、良い応募文には以下の要素が揃っているように思います。
- ビジネス的なごあいさつ
- 肩書き・お名前
- 簡単なご経歴
- (応募先に合わせた)実績2〜3個
- 応募先に貢献できること
- 個人的な思いや将来の展望(簡潔に)
- 締めのごあいさつ
- 署名
このうち、注意するべきは「実績」「貢献できること」「個人的な思い」の順番と内容かなと思います。
フリーランスや副業人材を採用するにあたり、人柄はもちろん大切です。めっちゃ仕事ができるとしても、5分に1回、私の腹部にパンチしてくるような人とは一緒に働けません(どういう状況だよ)。
だからといって、人柄“だけ”アピールされても困っちゃうんですよね。こちらはお友達を探しているわけではないので……。
それを踏まえると、のっけから「私はこういう人物です! 人生においてこういうことを大切にしています!」とたくさんアピールするのってどうなのかなと。
そりゃ、個人的には「めっちゃ面白そうな人やな」と思うかもしれませんが、こちらとしては「目の前の仕事をやり遂げてくれるかどうか」が大切なので、まずそっちの話をするべきでは?と思っちゃうんです。
それを踏まえて、私はいつもこんな感じで営業メッセージを書いています。もちろんこれが正解ではありませんが、今のところ受注率は低くないので、どうしようもない内容ではないと思います。
〇〇〇〇株式会社 ご担当者様
このたびは初めてご連絡申し上げます。フリーランスで〇〇業を営んでおります、〇〇と申します。
御社が〇〇にて募集されていたお仕事内容を拝見し、ぜひ担当させていただけないかと思いご連絡いたしました。
以下に簡単な経歴と実績をお送りいたしますので、お忙しいところ恐縮ですが、なにとぞご検討いただけますと幸いです。
=経歴========
〇〇大学 〇〇学部卒
〇〇大学大学院 〇〇研究科卒、〇〇修士/博士
20xx年よりフリーランスとして活動する。20xx年には〇〇に関するメディア「〇〇」で〇〇を担当。他、「〇〇」「〇〇」「〇〇」などで〇〇を担当する。
=関連実績======
①(記事タイトル)(執筆/撮影)
URL
②(記事タイトル)(編集/撮影)
URL
③(記事タイトル)(企画/取材アポイントメント/執筆)
URL
=応募動機とスキル==
私は長らく〇〇を担当し、〇〇の領域で活動してまいりました。
その中で、隣接領域である〇〇に関心を持ち、いろいろと調べておりましたところ、御媒体の企画記事「〇〇」に目が留まり、たいへん誠実で内容の濃い記事であることに感銘を受けました。
〇〇については知識不足の面もあるかと存じますが、ぜひ何らかの形で貢献させていただけないかと考え、このたび応募させていただきました。
取材記事に関しては、アポイントメントから執筆、簡単な撮影まで1人で担当可能です。東京圏内であれば平日日中も稼働できますので、ピンチヒッターとしてご依頼いただくことも多くございます。
また、個人的に〇〇については高い関心を持って取り組んでおりますので、ご要望があれば企画案等もお出しできるかと存じます。よろしければオンラインなどでご要望をお知らせください。
===========
以上、長くなり恐縮ですが、ぜひ何らかの形でチャンスをいただきたく、ご検討いただければ幸いです。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
夏野かおる
(メールアドレス)
(電話番号)
(SNS)
よろしければ、ぜひ参考にしてくださいね。
(執筆:夏野かおる 編集:少年B イラスト:あずさ)
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