枝豆の雑学
枝付きの方が持ちがいい
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枝豆には枝付きのまま販売されているものと、枝から切り離されて鞘だけの状態ですぐに調理できるものが販売されています。枝豆は枝から切り離してもまだ生きており、時間の経過とともに水分や栄養素は失われていきます。しかし、枝付きで出荷・販売されるものは枝に残された水分や養分を消費しながら販売経路に乗せられますので、実際に私たちが食べる鞘中の豆は鮮度が保たれています。このため、枝から切り離した枝豆と比べると鮮度や保管できる期限を長く保つことができます。
大昔のファーストフード
茹で枝豆は奈良時代には食卓に上がっていたそうです。江戸時代には枝豆を枝付きのまま釜に入れて火を通したものを肩がけにしながら行商人が売り歩いていたと言われており、町ゆく人は枝ごと買って食べながら歩いていたそうです。今で考えたらタピオカやハットグのような存在だったのかもしれません。また「枝付き豆」が縮まって、枝豆と呼ばれる語源になったそうです。
夏の季語
枝豆は初夏から収穫が始まります。そのことから夏を表す季語として俳句や短歌に使われています。正岡子規や小坂順子などが枝豆を季語にした俳句を読んでおり、枝豆がたくさんの人に古くから親しまれていたと言う証拠です。
ずんだの語源
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ずんだは今ではシェイクやスムージーとして全国的に知られています。もともとは秋田県や宮城県などの郷土料理として親しまれており、初夏から収穫される枝豆を塩や砂糖と混ぜて和菓子に使ったり、餅と一緒に食べたりと利用されています。ずんだの語源にはさまざまな説があり、戦国武将の伊達政宗が戦の前に陣太刀(じんだち)で枝豆を砕いて食べたことが転訛してずんだと言われるようになった説や枝豆は茹でてもすぐにすり潰せるほど柔らかくならずに、棒やすりこぎで叩き潰すことを「豆を打つ」「ずだ」がずんだの語源とも言われています。
大豆の若取りが枝豆
大豆と枝豆は同じ植物です。大豆がカラカラに乾燥されるまで枝に付けてから収穫するのに対し、枝豆はまだ大豆として充実仕切る前の状態で収穫されたものとなります。しかし品種改良によって枝豆として食べるために栽培する品種が多数作られており、枝豆・大豆と利用目的ごとに品種を変えて育てられています。枝豆を大豆として、また逆に大豆を枝豆のように若取りして利用できますが、食味は劣るため、家庭菜園で育てる場合は目的に合わせた品種の種をまきましょう。
アルコールと相性がいい理由
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夏と言えばビールと茹でた枝豆の組み合わせが1番に思い浮かびます。枝豆を口に放り込んで、ビールで枝豆の香りを流し込むのは文字として打っているだけでもヨダレが出そうになってしまいます。ただ味の相性がいいだけではなく、枝豆に含まれる2つの栄養素がアルコールの分解を助けてくれます。メチオニンという栄養素はアルコールを分解する働きがあり、肝臓への負担を軽減する効果が期待でき、もうひとつの栄養素としてはレシチンという栄養素が肝臓に溜まりがちな脂肪の分解を促進し、肝機能を助けてくれます。注意としては枝豆とビールの相性がいいからと言って飲み過ぎないように気をつけましょう。
枝豆をフライパンで調理!
フライパン調理は何が違う?
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枝豆には豊富な栄養素が含まれています。タンパク質をはじめベータカロテンや鉄分、ビタミンがギュッと凝縮された野菜です。栄養素の中でも枝豆に含まれるビタミンCなどは茹でて調理すると水に溶け出てしまいます。フライパン調理することで栄養の流出を最小限に留めて体内に枝豆の栄養を送り届けられます。
焼き枝豆の材料
焼き枝豆にはいろいろな作り方、レシピが存在していますが、私の気に入っているレシピの材料は枝豆1枝・塩適量・オリーブオイル大さじ1・にんにくチューブ1cmくらい・七味2ふりくらい・コンソメ1つまみです。材料だけでもわかってしまいそうですが、私が気に入って作る焼き枝豆はペペロンチーノ風となります。
焼き枝豆のレシピ①
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まずは枝豆を袋から取り出し、水洗いします。水洗いしたら鞘からハサミを使って切って行きます。
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このときに鞘の反対もハサミで切っておくと味が入りやすくなりますので、やってみてください。
焼き枝豆のレシピ②
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鞘を枝から切り離したら、適量の塩をまぶして軽く揉み込みます。5分ほどこのまま置いておくと枝豆のえぐみなどが塩によって抜けていきます。
焼き枝豆のレシピ③
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フライパンに火を付ける前にまずオリーブオイル大さじ1とにんにくを入れてから弱火に掛けます。
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ふつふつと油が加熱され、にんにくから泡が出てきたら七味を2ふり入れて香りが立つまでさらに加熱します。
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枝豆が重ならないようにフライパンに入れて片面ずつよく焼いていきます。
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両面に焼き色が着いたら仕上げにコンソメを1つまみ入れて全体に馴染むようによくフライパンを振って完成です。
焼き枝豆の完成!おつまみに最適!
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香ばしいにんにくの香りと鮮やかな緑色が食欲を盛り上げます。ビールと一緒におつまみとして食べるのが断然おすすめですが、子供から大人までみんな大好きな味になっていると思います。ぜひみなさんも作って試してみてください。