真鯛ノッコミシーズンを迎えた新潟上越地方の乗合船で、短時間ながらトップ14~15枚ほか複数安打者が続出したコマセ釣りの模様をレポートしたい。
真鯛&ヒラメのリレー釣り
5月上旬。新潟上越地方能生漁港の金栄丸。午後の乗合船に乗船。当初予定の釣りモノはコマセマダイと泳がせヒラメ釣りのリレーで、前半は日没頃まで真鯛を狙い、後半は夜釣りでヒラメを狙うというものだ。
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実は筆者のお目当てはどちらかというと、今年すでに真鯛は何度かキャッチしていることもあり、後半のヒラメ釣りだったのだが、この日は夕方から海上の風が強くなり、早上がりとなってしまったため、前半の真鯛釣りだけで終了となってしまった。
残念ではあるが安全が最優先なので仕方がない。真鯛釣りは、船の移動時間を含めても5時間程度、実釣約3時間という短時間の釣行だったが、それでも船中多くの真鯛が上がり上越のノッコミ真鯛を堪能できた。
1投目から真鯛登場
この日、乗船者は総勢9名。くじ引きの結果、右舷に5人、左舷に4人の配置となった。
筆者の釣り座は右舷の真ん中になった。同船でよくお見かけするベテラン釣り師が2席左側・右舷の先頭に釣り座をかまえていた。出港後1時間以上のやや長めの移動のあと最初のポイントで実釣開始。水深40m弱の浅場で指示ダナは海面から7mとノッコミ時期ならではの極浅である。
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指示ダナよりも5~10m深めに80号のビシを落としてから指示ダナまで巻き上げて、仕掛けが馴染んでアタリが出るのを待つ。ハリスは全長12mが基本。仕掛け投入後すぐに右舷前方のベテラン釣り師にヒット。手馴れたやりとりであっという間にキロオーバーの真鯛が上がった。
まだサイレンが鳴り響く中での先頭打者ホームランのような幕明けに乗船者一同の活性も上がる。なんと続けざまに同じベテラン釣り師にまたヒット。またしても良型の真鯛。その後もこの方だけはコンスタントに釣り続け、筆者も含めてほかのすべての釣り客を置き去りにして最終的になんと14~15枚の真鯛を上げた。
圧巻。まさに名人である。この様子をじかに目撃できただけでも来た価値があるというものだ。