信用情報の登録状況は?

信用情報とは、クレジット会社に情報機関へ登録を義務付けている情報のことで、ローンを組むときの与信審査に使われる情報だ。

クレジット会社を利用する場合、クレジット会社は希望者の負債の総額や月額の支払額などを情報機関で確認し、審査をする。クレジット会社は契約が成立すると新たに結んだクレジット契約の内容を情報機関に登録する。そのようにして利用希望者の負債状況は随時更新されていき、過大なクレジット契約を負担することがないよう注意をすることとなっているのだ。

車のクレジット契約の審査が通らない…といった事情をきっかけに情報機関に問い合わせたところ、過去の携帯電話の分割金を支払い忘れていて延滞扱いとなっていたということもある。自分の信用情報については、契約の可否が決まることもある重要な情報となる。

支払いの停止を申し出ると、信用情報の登録としては、支払いを停止している旨の情報が記載されるが、これは法的な権利に基づいて支払いを止めているものなので、延滞扱いとして記載されるものではない。

ただし、エステ店とクレジット会社との処理が終了するまで、負債が残った状態となってしまう。別の契約でクレジット契約を申し込んだ場合、クレジット会社が与信をするかどうかは、法律上の基準があるものの、最終的にクレジット会社次第であるので「支払い停止をしてはいるものの負債が残っている」という状態をどのように判断するかは各社の判断だが、速やかに処理をしてもらうに越したことはない。

クレジット契約とは身近なものでトラブルにならない限りどのような契約をしているか意識することはないが、一度トラブルとなると、利用者・サービス提供者・クレジット会社と登場人物が多い契約であるので、解約処理をする際にも複雑になるケースもある。なかには知らないうちに自分の信用情報に解約の状況が反映されないといったことも起こりえる。

今回は、エステ契約を取り上げたが、語学教室や家庭教師、学習塾、結婚相手紹介サービス、パソコン教室でも処理に遅れが出ている場合は、契約の解除の対応も後手に回る可能性もあるので注意が必要だ。

文・シェアーズカフェ・オンライン

及川 修平(司法書士)
福岡市内に事務所を構える司法書士。住宅に関するトラブル相談を中心にこれまで専門家の支援を受けにくかった少額の事件に取り組む。そのほか地域で暮らす高齢者の支援も積極的に行っている。

文・シェアーズカフェ・オンライン/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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