目次
無水カレーにトマトが欠かせない理由
キャンプ向き無水カレーレシピと鍋の使い方
無水カレーにトマトが欠かせない理由
無水カレーは現代インドカレーのレシピと似ている
先程野菜から出る水分でカレーを作るのが無水カレーだと申し上げましたが、水分が多い野菜なら何でもよいというわけではありません。ぜひ入れて欲しい野菜にトマトがあります。無水カレーを作る時は必ずトマトを入れてください。
これは無水カレーの元祖ともいえる本場インド料理の現代カレーの作り方に準拠した作り方となっています。そのため完成したときに、より本格的なカレーだと感じる人が多いです。
トマトは野菜の旨味・グルタミン酸が豊富な野菜
それでは、なぜインドではカレーにトマトを入れて煮込むのかその理由をご説明しましょう。まずトマトに多く含まれるグルタミン酸という旨味成分があります。
このグルタミン酸だけでも、煮詰まり濃縮されることで野菜ブイヨンといわれるの美味しさを感じる成分なのです。
グルタミン酸とイノシン酸が合わさると濃厚になる
一方カレーの多くには野菜のほかにも鶏肉や豚肉・牛肉といった肉類が入ります。この肉類にはまた別に旨味であるイノシン酸が含まれる食材です。
このイノシン酸とトマトのグルタミン酸がまじり合うことで味の深み(旨味の重ねがけ)がおこります。そのためトマトを入れた無水カレーは、入れないものよりも、より本格的で濃厚な味に感じるのです。
無水カレーでトマト缶を使うならホールトマトで
ホールトマトに使われる長細いイタリアントマトは、煮込み料理に入れて旨味が出る品種です。まるごと使用していることから中に種が入っているのもポイントで、酸味の強い種と甘みのある果肉部分の差によってトマトのグルタミン酸の旨味が引き立つといわれています。
一方カットトマトはホールトマトとは違い種を取り除いた硬い果肉の品種を使用しています。そのため旨味の重ねがなくフレッシュさを味わう用のトマト缶なのが特徴です。
キャンプ向き無水カレーレシピと鍋の使い方
ダッチオーブンで無水カレーを美味しく作るコツ
市販のカレールーで無水カレーが作りたいという方のために、ルー使用のダッチオーブンの無水カレーレシピもご紹介いたします。こちらは材料はシンプルで基本ともいえる作り方ですが、それだけにダッチオーブンでの無水カレーの使い方がよくわかるレシピです。
基本的でシンプルだけど美味しい無水カレーの材料
トマト中 3個
ジャガイモ小 2個
にんじん中 1本
にんにく 2片
豚肉 200
カレールウ 4~5皿分
引用元: youtube.com
引用:ダッチオーブン料理 無水カレー キャンプ料理の定番のカレーライス。今回は夏野菜で無水調理です。
スパイスを合わせて自分でルーを作るレシピとくらべて、とてもシンプルな少ない材料で作れるのがこのレシピが簡単でよいところです。
にんじんやじゃがいもといった火が通りにくい根菜類を上手に調理するため、ダッチオーブンの重い蓋の圧力がかかる煮込み料理法はとても適しています。自宅で圧力鍋で作る方法と通常の鍋で作る中間くらい時間も短縮できます。
無水カレーの作り方のポイント
無水カレーで水は加えず野菜から出す形で作るため、序盤に焦げやすいものを鍋底に入れるのを避け一番最初にカットしたトマトを入れてからそのほかの具材を入れるようにしてください。
レシピではトマトと玉ねぎ(どちらもたくさん水分が出る野菜)を入れてから、じゃがいもとトマトを入れています。じゃがいもとトマトは煮えやすいようにあまりゴロっとさせずに少し厚切り程度にとどめておくのがコツです。
鍋はあらかじめ温めておくとよい
ダッチオーブンは重い蓋の圧力調理のほかに、保温性が高いのも無水カレーのような煮込み料理が得意なところです。その特性を十分に引き出すために、あらかじめ鍋は温めておくことをおすすめします。ただし、中にはテフロン加工されたダッチオーブンもありますので、こちらの場合は空焚きするとテフロンが剥がれてしまいますので予熱はしないでください。