知っておきたいマナー

危険があったら後ろの人に声をかける

【初心者の疑問に全てお答え】沢登りの始め方やマナー、装備品についても徹底解説!
(画像=出典:unsplash.com、『暮らし〜の』より 引用)

落石があったり、滑りやすい場所に差し掛かったときは後続の人に一言声をかけるのが沢登りのマナーです。一緒に登る仲間でなくても、この先危険だというのが分かれば後続の人たちもより安全に留意して登ることができます。

自分が通って危ない要素があると分かったとき、自分には何もなくても後続の人に知らせなければ彼らがけがをするかもしれません。お互いに安全に沢登りを楽しむためにも、危険な要素があったら声を掛け合いましょう。

自分勝手な行動はしない

ツアーに参加中や仲間との沢登りなど、複数人で行動を共にするときは自分勝手な行動をしてはいけません。水深の深い場所に勝手に入ったり、騒ぐ・ふざけるといった行動はどんなに簡単そうな沢でも思わぬ事故のもとになります。

また、グループの隊列を乱したり、先行する人を無理に追い越そうとするのも危険です。抜かそうとしたときにぶつかって相手を転ばせてしまったり、自分が足を滑らせて転倒すればケガをする要素になります。

ゴミは持ち帰る

【初心者の疑問に全てお答え】沢登りの始め方やマナー、装備品についても徹底解説!
(画像=出典:unsplash.com、『暮らし〜の』より 引用)

沢登りに限らずアウトドア全般に言えるマナーですが、簡単なことなのにできていない人が多いのが現実です。確かにゴミというのはすでに不要なものですし、汚い・触りたくないと思う気持ちもわかります。

しかし、そのゴミを出したのは自分ですし、沢の景色や自然を次に来るときや自分以外の人にも楽しんでもらうためにも必要なことです。豊かな自然を守るためにも、自分が出したゴミは持ち帰ってゴミ箱に捨てましょう。

必要な装備品

沢登りの必需品・沢靴

沢靴がないと沢登りは始まりません。沢登りは一般的な登山と違って濡れることを前提にして行うものなので、登山靴が防水になっているのに対して沢靴は防水にはなっていません。そのため、中まで濡れるので速乾性のある靴下を履きましょう。

ソール部分には、大きく分けてフェルトとラバーの2種類があります。濡れた岩や滑りのある岩、苔に対してフリクションが効きやすいなどの要素から、最初のうちはフェルトを選択するのがおすすめです。

衝撃から頭を守るヘルメット

沢登りは一般的な登山と違い、道なき道を歩くアウトドアです。足元が不安定なので慣れていない最初のうちは転ぶ可能性が高く、沢筋という場所は基本的に頭上から石が落ちてくることが多い地形になっています。

そのため、衝撃から頭を守ってくれるヘルメットは必須アイテムです。登山用のヘルメットであれば何でも大丈夫ですが、沢登りをメインにして使うのであれば外側のシェル部分が硬めのハイブリッドタイプを選択するのをおすすめします。

命を守るためのハーネス

落ちたら危険な場所で安全を確保するためのハーネスも、必須アイテムのひとつです。フリークライミング用と登山用の簡易ハーネスの2種類があり、フリークライミング用にはクッション性があります。

そのため、長時間ぶら下がっても身体に負荷がかかりにくいです。一方、簡易ハーネスにはクッション性がなく、軽量性を重視したつくりになっています。沢登りで難しい壁にトライすることはないので、簡易ハーネスを選択するのがおすすめです。