解決策はわりとシンプル

スマホを使い過ぎると気が散り、よく眠れなくなりストレスを感じます。その解決策はいたってシンプルです。

それはちょっと激しめの有酸素運動をすることです。身体を動かすことで集中力が高まり、ストレスへの耐性がつき、記憶も強化されることはわかっています。これはアンデシュ・ハンセン先生の前著「一流の頭脳(現代BRAIN)」でも詳細に分析されて推奨されていることです。

ジョギングのような心拍数を上げる有酸素運動は、精神疾患の手当としても有効のようです。また、スウェーデンの教育委員会の調査によると、運動が学力をもっとも向上させる要因になったそうです。「一流の頭脳」は邦題がちょっとへんですが、一流の人の話をしているわけではなく、われわれ一般人の頭脳や学力の向上のしくみを丁寧に説明してくれている良書だと思います。

なんとなく不調を感じている人へのアドバイス

「スマホ脳」に書かれていることは、変化のスピードが増しているこの時代の、よく眠りたい人、元気になりたい人、集中力を高めたい人、現代のデジタルライフから受ける影響を最小限にとどめたい人、そんな人たちへのアドバイスです。

「この研究成果はほんとに信用できるの?」とお思いの方も多いと思いますが、私たちに提案されていることは、スマホを物理的に遠ざけて日常的に運動するだけなのだから、まちがっていたとしても損はないと思います。

私も仕事がないときは、なるべくスマホを持ち歩かないようにしたいと思います。

文・アゴラブックレビュー/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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