名前の由来

貴族が正装で身に着けていた笏(しゃく)に形が似ていることから、笏(こつ)が訛って変化したと考えられています。

また頭を表す「こつ」に由来するという説や、骨っぽいことから「骨(こつ)」に由来するという説もありますが、詳しくはわかっていません。

また、漢字については、外敵に遭うと飛び跳ねるように逃げる様が「踊る」ように見えたことからできたとされ、「鯒」となったと言われています。

見た目が牛の尾のようであることから「牛尾魚」とも書きますが、市場では「真ゴチ」「本ゴチ」と書かれて売られています。

日本国内では他にもいろいろな呼び名があり、ガラゴチ(瀬戸内)、クロゴチ(岡山)、ゼニゴチ(長崎)、ムギメ(四国)、ヨゴチ(富山)などがあります。

食欲はとても旺盛

マゴチは砂に潜る性質があり、常に獲物を狙っている肉食魚です。サカナの他にもイソメやカニなどの甲殻類をはじめ、タコ等の軟体動物でさえもエサとして食べてしまいます。

特に夏にかけて食欲もピーク。

産卵のためにたくさんエネルギーを摂らないといけないマゴチの食欲は非常に旺盛で、目の前を通る動くものには何でも飛びついてしまうため、ルアーマンからの好ターゲットとなっています。

雄雌で大きさが大きく違い、メスの方がより大きく成長します。メスの大きい物では1m近くになりますが、 オスは大きくても30cm前後と大きな差があります。以前までは雄性先熟というオスからメスに性転換するサカナだと言われていましたが、近年の研究では、雌雄は転換しないと考えられています。