夏に旬を迎える「マゴチ」。産卵のために浅場に寄ってくるため、釣りやすくなり、釣りものとしてもはいシーズンを迎えます。そんなマゴチの生態について調べてみました。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
マゴチってどんなサカナ?
スズキ目カサゴ亜目コチ科コチ属に属するサカナです。
全長50cm程度、最大1mほどになる大型のサカナで、左右に平たい体で、体の幅は鰓蓋野部分が最も大きく、尾部に近づくに従って細くなります。
顔は下顎の先端が丸く、両目の間隔が広いのが特徴で、胸びれは大きく丸みがあり、褐色の小さな斑点があります。
同じコチ科の魚にメゴチやオニゴチがいますが、マゴチが一番大きく、釣り人からも人気のサカナです。
生息場所
水深30mくらいの海底に腹をつけて生息する底生魚で、背側の体色は周囲の環境に合わせた保護色となっています。
日本での生息域は、日本海側は山形県以南、太平洋側は宮城県以南とされていますが、世界中で見てみると、熱帯から温帯までの海に広く分布しています。これらの太平洋の他にも、インド洋や地中海などにも近縁種が存在しているようです。
海岸から水深30mほどまでの砂泥底に生息し、夏は海岸近くに寄ってきて、砂浜海岸や干潟の海中などでも姿を見ることができます。河口などの汽水域にもよく姿を現しますが、これはほとんど夏に限ったことで、冬は深場に移っていきます。
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(画像=地面と同化するマゴチ(出典:PhotoAC)、『TSURINEWS』より 引用)