目次
アナリティクスの分析方法
 ・全体像を把握する
 ・分析する指標を決定する
 ・ボトルネックを洗い出す
 ・改善案を立案する
 ・期間を指定して改善を開始する
 ・再度データ分析を行う
WebではGoogleアナリティクスが有用

アナリティクスの分析方法

ここからは、上述した分析担当者の立場として、アナリティクスを分析する方法を解説します。必要な手順は以下のとおりです。

・ 全体像を把握する
・ 分析する指標を決定する
・ ボトルネックを洗い出す
・ 改善案を立案する
・ 期間を指定して改善を開始する
・ 再度データ分析を行う

それぞれ順番に見ていきましょう。

全体像を把握する

はじめに、アナリティクスで分析できる内容の全体像を把握します。これは、次に行う分析する指標を決定する業務を、より効率化するためです。個別の指標に関しては、全体像が見えていなければ、それぞれの個別指標がビジネス全体にどれだけ起因しているかを判断できません。したがって、まずは全体像を把握し、それぞれがどのような状況であるかを確認するようにしましょう。

分析する指標を決定する

次に、分析する指標を決定します。Webサイトのボタンごとのクリック率や、ユーザーの詳細な年齢などが挙げられます。指標を決める際に重要なことは、自社やビジネス全体の目的に対して、よりインパクトのある指標に絞ることです。

たとえば、自社の目的が自社商品の「認知拡大」であった場合、ユーザーの年齢を分析することは非常に重要度が高いと言えます。なぜなら、認知拡大は自社商品で悩みを解決できたり、有用性を感じたりする年齢のユーザーから広がるケースが多いためです。

上記の一例のように、自社の目的から逆算して分析する指標を決めましょう。

ボトルネックを洗い出す

分析する指標が決まったら、指標のボトルネックを洗い出します。大半のケースでは、分析を始めたばかりの頃は、改善の余地がある状況ばかりです。なぜ数字が悪いのか、数字が悪い原因となっている部分が何かを洗い出すようにしましょう。

改善案を立案する

上述したボトルネックに対して、改善案を立案していきます。端的な例を挙げると、ボタンのクリック率が悪い場合、ボタンデザインや文言の変更が改善案になります。また「なぜ、その改善が有用なのか」といった理由もあわせて立案することも大切です。

期間を指定して改善を開始する

次に、期間を指定して改善を開始しましょう。期間を指定するのは、改めてデータを分析する際の比較が容易になるためです。基本的には、データ量によって大きく異なるものの、3日間〜1ヶ月程度の期間を指定して改善するケースが多くなっています。

再度データ分析を行う

最後に、改善後のデータ分析を行いましょう。ここでも、改善の余地があるケースが大半なので、再度ボトルネックの洗い出しからやり直します。同様の流れを繰り返すことで、ビジネス全体の数字が徐々に良くなっていきます。

WebではGoogleアナリティクスが有用

本記事ではアナリティクスについて解説してきましたが、Webの領域では、Googleアナリティクスが非常に有用です。Googleアナリティクスは、Googleが提供しているアクセス解析ツールであり、ユーザーがWebサイトに訪問した後のデータを分析できます。

パラメータを発行することでボタンごとのクリック率を分析できたり、記事ごとの直帰率や離脱率を分析できたりします。現状のホームページやオウンドメディアでGoogleアナリティクスを導入していない場合は、今すぐに導入を検討してみてください。