大学進学や就職を気に都心部へ上京する人は非常に多く、私たちは常にさまざまな地域出身の人と生活している。普段生活を送るうえで方言を使わないように気を配っている人も、ふとした瞬間に「え? それって何の名前?」と、「モノの呼び方」でほかの地域出身の人に突っ込まれた経験はあるかもしれない。
方言と同様にモノの呼び方には地域差があり、それが理由で出身地がバレてしまうことは決して珍しくない。この記事では、出身地がバレちゃうかもしれない「モノの呼び方」についてまとめてみた。
■今川焼
名前が地域によって異なるモノとしてよく挙げられるのが、今川焼。丸くてあんこやカスタードが入ったこの和菓子を「今川焼」と呼ぶのは、おもに関東や長野県に住む人に限られる。
北海道や青森付近の一部地域では「おやき」、その他の東北地方や中国地方近辺では「大判焼き」、中部地方では「二重焼き」、兵庫県では「御座候(ござそうろう)」などと呼ばれている。
御座候にいたってはもはや読み方すら分からない人が多いかもしれない。ほかにも「回転焼き」など、近畿地方だけでも60種類以上もの呼び方があると言われている。
■室内履き
学校などで履く室内履きも、地域によって大きく呼び名が異なる。おもに関東地方では「うわばき」と呼ぶが、北海道や九州地方の一部地域では「うわぐつ」、東北地方では「ズック」と呼ばれている。なお、和歌山県では「バレエシューズ」と呼ぶこともあるそうだ。