新型コロナ対策として“マスク着用”が定着して久しいが、ここ最近、マスク着用のあり方についての議論が出てきている。マスク着用が義務化されていた諸外国などでは義務の撤廃などが進んでいるが、日本では現状、マスクの着用が推奨されている形だ。こうしたなか、東京都医師会や政府などからマスクに関する発言があり、今後の動きに注目が集まっている。

日本のマスク着用、見直しの動きは?

国内のマスク着用をめぐっては、10日に東京都医師会の尾崎会長が、換気の良い屋外は感染リスクが低いとした上で「屋外でのマスク着用の見直しをしても良いのではないか」と発言。ただし、飲食などの場面は「マスクの必要性は高い」との見解を示した。

一方で岸田首相は、13日に放送された報道番組内で、「平時に近づける努力をしていく必要がある」とする中で、マスク着用についても「感染対策の論点の一つとしてしっかりと考えなければいけないと思う。そのなかでどこまで緩和できるかしっかりと考える」と述べている。

16日には、松野官房長官が会見で、同様の考えを示した上で、今後のマスク着用については「感染対策の論点の一つとして専門家の科学的意見をうかがい検討していく」と話した。一方で、「マスク着用を緩和することは、現時点では現実的ではない」との方針を示しており、政府としては慎重な姿勢だ。

マスク着用のあり方を見直す動き。一部の飲食店では従業員の着用推奨を廃止
(画像=画像素材:PIXTA,『Foodist Media』より 引用)

飲食店従業員のマスク着用、推奨廃止する店舗も

マスク着用に関する議論が高まるなか、ひと足早く一部の飲食店で、従業員のマスク着用の推奨を廃止する動きが出てきている。

5月13日には、『カフェ ラ・ボエム』や『モンスーンカフェ』などを展開するグローバルダイニングがスタッフのマスク着用に関するお知らせを発表。「マスク着用が新型コロナウイルスの感染防止対策に本当に役立つのでしょうか」と疑問を呈した上で、「当店では健康のため、業務中のスタッフにマスクの着用を推奨しておりません。入店の際はご了承ください」としている。

マスク着用をめぐっては、各所でさまざまな意見や動きが出ている。現時点では「屋外」での着用に関する議論が中心となっており、飲食店は従来通りのあり方が続くことになりそうだが、今後どのような動きとなってくるのかしっかりと注視していきたい。

提供元・Foodist Media

【関連記事】
ロレックスはもう時代遅れ?富裕層が熱狂する2つの時計ブランド
初心者が摂りたい筋トレの効果を高めるサプリ4選
筋トレと有酸素運動、順番はどちらが先か?理由と効果を解説
筋トレBIG3とは?忙しい人こそ実践したいトレーニングを紹介
初心者向け!ネット証券ランキング