目次
5. 上賀茂神社のお休み処 鎮守の社 神山湧水珈琲 煎
6. 上賀茂神社の葵祭(賀茂祭)
5. 上賀茂神社のお休み処 鎮守の社 神山湧水珈琲 煎

<画像提供:賀茂別雷神社>
上賀茂神社の西の鳥居を出てすぐのところに、「神山湧水珈琲 煎」があります。
2019年4月にオープンしたコーヒースタンドです。賀茂別雷大神がご降臨なさった神山の湧水を使い、上賀茂神社とコーヒーメーカーAGFのコラボで生まれたお店です。
「でも、神社でなぜ珈琲?」と感じた方もいるのではないでしょうか。
その理由を上賀茂神社権禰宜(ごんねぎ)の中野瑞己さんに聞いてみました。
「手水舎にも使われている神山湧水は、そのままで飲料水の基準を満たすほど、美しい水です。これは自然の恵みであるとともに、日本古来の伝統文化が守り受け継いできた大切なものなのです。
それを次の世代にも持続可能な形で受け継いでいきたい。そう考えたときに、日本の水にあったコーヒーを開発されているAGFさんと一緒に神山湧水を使ったコーヒーを作ろうということになったんです」
中野さんは、日本の自然と水の大切さを多くの人に知ってもらいたいと話してくれました。

<画像提供:賀茂別雷神社>
筆者もいただいたのですが、とてもやわらかな味わいで、体にすっと染み渡りました。主張しすぎない香りもよかったです!
神社の珈琲のイメージにぴったりの味と香りですね。
上賀茂神社に参拝の際はぜひ神山湧水珈琲もお忘れなく!
6. 上賀茂神社の葵祭(賀茂祭)

<画像提供:賀茂別雷神社>
祇園祭、時代祭とならんで、京都の三大祭りの一つに数えられる葵祭。正式名称は「賀茂祭」といいます。
平安時代までは「まつり」といえば「賀茂祭」のことを指しました。賀茂別雷大神の母神である賀茂玉依姫命と建角身大神が祀られている下鴨神社と共同で執り行われます。
そのはじまりは古く1400年ほど前の欽明天皇の御代。当時の民は度重なる風水害や飢饉で苦しんでいました。
そこで天皇が原因を占ってみたところ、山城の国の神様の祟りであろうとの結果が......。
そこで、賀茂別雷大神がご降臨されたときと同じように葵の葉を飾り、馬を走らせて祭りをしたところ、風災害や飢饉もおさまったのです。
それから、この祭りを葵祭と呼び、毎年行われるようになったそうです。
葵祭の一番の見どころは平安装束を身に纏った行列が京都御所から上賀茂神社までの都大路を練り歩く「路頭の儀」。
まるで平安時代にタイムスリップしたかのような興奮が味わえると思います。

<画像提供:賀茂別雷神社>